★ レコード復権 中古品高騰
1週間ほど前に載っていたのがこの記事。
レコード購入層が女性を含めた若い層に移っているそうで、音楽好きが増えるのは豊かな社会に向けていいことには違いないが、「いまさらレコードに人気が出るのはいったいなぜ?」ということに尽きる。
その理由を整理してみると、
1 デジタルからアナログへ向かう鑑賞の流れがある。昔の名曲を当時と同じ形で楽しみたい
2 レコードをプレーヤーに置き、針を落とす一連の動作を新鮮に感じる人も多い。あえて手間をかけるいとおしさやアナログへの憧れがある
3 コロナ禍で音楽フェスの中止が相次ぎ在宅時間に音楽を体験する機会をレコードが提供している
次に、個人的な意見として次の4を付け加えたい。
4 デジタル機器もピン(最高)からキリ(最低)まであるが音質の落差がとても激しい。で、そのキリの近辺でもし同じ価格帯の再生機器があるとしたらレコードの方が音質が上なので選択される可能性が高い
ちなみに、我が家の場合ではレコードの方がデジタルよりも音がいいのはわかっているが、ほんとうに「いい音」を出そうと思ったら、手間とお金がメチャかかるので敬遠しているのが実情だ。
それに「機器」もさることながら肝心のレコード盤も海外のオリジナル版ともなると目の玉が飛び出るほどのお値段になる。
それよりはハイレベルのデジタルサウンドを追い求めた方が効率的だと思うんだけどなあ・・。
2 シューベルトのピアノソナタ「17番」
ご覧のとおりの記事で何も付け足すことはないが、「村上春樹」さんとは悲しいことにどうも音楽的な趣味が合わない。
これまで、ご推奨の曲目に何度もチャレンジするのだがうまくいった試しがないのもご愛嬌(笑)。
他のエッセイで「1万円以上の腕時計は身に着けない主義」と書いてあったが、いかにも村上さんらしい地味な選曲と演奏者だと思う。
それにしても、音楽にしても音質にしても好みが一致する人は稀のようですね。
3 私の履歴書
日経新聞の「私の履歴書」は、「功成り名を遂げた」各界一流の人物が1か月間にわたり自分の生い立ちから現在までの生涯を振り返りながら誌面を飾る人気記事。
毎日必ず目を通しているが、大半の方々がどうしても自分のこととなると意識する、しないにかかわらず「自慢たらたら」の内容になってしまうのは否めない。
いわば「サクセス・ストーリー」なので、仕方がない面もあるし、このブログだってその傾向が「無きしにも非ず」なのであまり大きなことは言えないが(笑)、現在掲載中の「矢野 龍」氏(住友林業最高顧問)に限ってはそういう自慢めいた表現がいっさいないし、飾り気のないエピソードに終始していてとても微笑ましい。
入社時に「そんな大学はどこにあるんだい?」と人事部からツッコミを入れられたほどの二流大学出身だった矢野氏だが「ガッツ」は人一倍で、その後に社長に就任されるのだからおそらく「口八丁手八丁」の「叱られ上手」だったのだろう。
OBはともかく現役の方にはご参考になりそうなのでぜひご一読をお勧めします。