CD番号 アルヒーフPOCA1123/4
収録年 1995年
評価(A+、A-、B+、B-、Cの5段階評価)
総 合 A- 敬虔深くて抒情性豊かな魔笛
指揮者 A- ジョン・エリオット・ガーディナー(1943~ )
管弦楽団 A- イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
合唱団 A- モンテヴェルディ合唱団
ザラストロ B+ ハーリー・ピータース
夜の女王 A+ シンディア・ジーデン
タミーノ A- ミヒャエル・シャーデ
パミーナ A+ クリスティアーネ・エルツェ
パパゲーノ A- ジェラルド・フィンレイ
音 質 A+ ドイツ・グラモフォンの4Dレコーデンング
”聴きどころ”
☆夜の女王役とパミーナ役が好演、全体的に敬虔深くて抒情性豊か。
ガーディナーはイギリス出身の指揮者で、バッハ等の宗教音楽に定評がある。この魔笛も宗教的な雰囲気が横溢している。
解説書に清新なメンバーとあったが、たしかに大向こうをうならせる歌手はいないが水準は高い。特にタミーノ役とパミーナ役の新人がこれほどの出来栄えなら、ケチのつけようがない。
夜の女王、パパゲーノもいいが、ザラストロだけはやや不満。荘厳さが感じられない。これは他の盤にもいえることだが、古楽器使用の魔笛はザラストロ役がいまひとつで、指揮者の方針かもしれないがやや物足りなさを覚える。
ただし、キビキビしたテンポとリズムは、退屈さを感じさせない。勇気を持って起用した若手歌手の起用も成功している。さすがにガーディナーの目は確かであり、並みの手腕ではない。