赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

『星屑すぴりっと』林けんじろう

2022-09-14 17:37:01 | その他

第62回講談社児童文学新人賞佳作受賞作を読みました。

尾道から京都まで中学生二人旅。ロードムービーのような読みごごち。

とにかく会話文がうまくてひきこまれた。方言がうまくつかっていて、地方の強みがでていると思いました。

読後感があたたかい友情の物語です。

いやなニュースが多い昨今、物語くらい、ほっこりしたいですよね。

そんな気分のわたしにぴったりでした。

 

さて、人気のスィーツ モーモーチャーチャーを食べてみました。成城石井のおすすめ新商品。

思ったより濃厚で口あたりがよく、杏仁豆腐でもプリンでもない新食感。

といっても、食べてみないとわからないですよね。

成城石井、スィーツ、おいしいけど、少しお高め。もう少し安いといいなー。


押し花 ひまわり

2022-09-11 09:08:25 | その他

押し花の会がひさびさありました。

今回は、ひまわりをおしました。

家に植えたミニヒマワリです。押し花にするとき、花びらが縮んでしまうのが残念。

そして、どうしても、盛りだくさんにしてしまうんですね。あるだけ、のせようと。

どうもスタイリッシュにいきません。でも、部屋は明るくなりました。

でも、去年より、上達したような気がします。去年は↓だったから。

押し花の悲しいところは、乾燥剤をいれても、色あせていくところ。写真にとっておかないと、どんどん劣化してしまいます。

でも、それもまたいいかなーー。

今朝は涼しくて、夏は終わったんだなって思います。

ここはお気に入りの散歩道。武蔵国分寺公園のノウゼンカズラの棚です。

今年もたくさん花をつけていました。


休み時間で完結 パステルショートストーリー 国土社

2022-09-08 14:15:13 | その他

  

国土社から読みやすい短編集 パステル ショート ストーリーの新刊がでました。

今回、三野誠子さんと森川成美さん。

三野さんは、箱がテーマ。不思議だけど身近でかわいい作品がつまっています。

また、森川さんは、だいたんなSF作品。斬新で新しい。でも、小学生でもわかりやすい文体です。

どんでん返しもあり、短くても楽しめますよね。どの方も、上手に書くなーっと感心しました。

この作品集、字が大きいのが特徴。

だから、本が少しにがてって人にもおすすめです。

ほんと、読みやすくておもしろい短編集なので、ぜひ、手にとってください。

休み時間で完結って、ほんとですよーー!

 

わたしも、森川さんと同じふすいさんの絵で、本が出る予定にはなっています。今、絵の方ががんばっているのかな。

ふすいさんの絵、期待しちゃうな。

 

さて、昨日、集中して本を読みたいので、都立多摩図書館にいったら、お休み。9月30日まで一ヶ月の休みだそうです。

その都立多摩図書館の前の木に張り紙が。

大きな木、切られてしまうようです。こんな↓ステキな木なのに。

そして、こんな張り紙も。

わたしも同感! でも、切られちゃうんだろうなー。残念だな。

また、どうなったか、見に行こうっと。

 


立川談春の死神

2022-09-07 10:13:40 | その他

先週末、落語をききました。

立川談春の『死神』。これがよかった。古典落語で有名な話なのだが、いろいろアレンジしてあった。それでも江戸の風はちゃんと吹いている。でも、少し現代的な感じも。

工夫をおこたらないのねって思いました。

また、笑いがおきたのは、呪文。死神をおいはらって、病人を回復させる呪文で、普通は「アジャラカモクレン・・・・」って感じのヘンテコなもの。

それを、今回は、

「クニがオトムライをするのは、さて、いかがなものだろう」

に変えてました。

だから、主人公が呪文をいうたびに、その言葉をいうわけです。

風刺がきいていて、さすが談志の弟子ですよね。

談春は、志らくとはりあっているような若い頃から、ときおり聞いてます。

談春は今回、落語ブームは終わって、これから落語は落ちていくといっていました。寄席の集客も悪いそうです。

コロナもありますが、動画やスマホゲームの影響もあるでしょう。娯楽の変化ですよね。

15年、落語ブームだったとか。

でも、落語家は落ちこんでないそうです。そんなもんだって思っているそうな。

自分の落語をやるだけなんでしょうね。ブームでもブームじゃなくても。

 

また、談春の落語、聞きにいきたいです。


『星の街 騒動記 オオカミさま あらわる』樫崎茜

2022-09-05 10:28:16 | その他

いやーおもしろく読み応えがある本にめぐりあいました。

これは諏訪地方が舞台なのでしょう。黒曜石を星糞と読んでいるとブラタモリでやっていましたから。

そんな諏訪地方の神社を舞台にして、ある騒動に中学生のワタルがまきこまれる話です。

今の世の中、ブームがあると、一気に話題がふくらみ、注目してマスコミがちやほやしますよね。でも、マスコミってよく考えないで、話題性ってだけで、報道して無責任。

そんな世の中をよく描いています。

犬のしっぽを切ってしまおうかという流れのところは、ぞわっとこわくなりましたが、こういうこともあるか、とも思いました。

ワタルが最後、おとうさんにいったことばもすごいと思いました。

 

とにかく、樫崎さんの文章もすごい。ワタルの気持ちの微妙な部分も、センスのあるレトリックをつかって書き分けてありました。

読んでうなった作品はひさびさです。

 

諏訪地方にわたしが、よく行って、他のところよりも知ってるってことも評価を高めているかもしれません。

上諏訪の上社、下諏訪の下社。歴史あるふたつの大きな神社が守る地域。昔は諏訪湖はもっと広く、そのため、浜とか潮とか付く人名が多いこと。

そんなことがさりげなく、物語の底辺をささえています。

カエルや野生の鹿の頭をささげるおんとう祭御頭祭(酉の祭)《諏訪大社上社の神事》 (yatsu-genjin.jp) 

も、実際にやっていたことなのでしょう。今は剥製をつかって、やってるそうで、生きものは殺さないそうですが。

もちろん、この作品では、諏訪地方というふうに言及はしていません。星の町(旧星くそ村)となっています。あくまで、創作です。

でも、物語の力を感じます。ぜひ、読んでみてください。