赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

『ちょいこわ きょうふのおそうじロボット』麦野圭

2021-02-12 09:45:41 | その他

麦野圭さんが新刊をだされました。

ちょっとこわい、をめざした 幼年向きのこわいはなしシリーズ。

新進の作家が多いだけに、選ぶテーマも新鮮です。今回はおそうじロボットがあばれまわります。

うちにもあります、ルンバくん。

あれ、なぜか話しかけてしまうんですよね。うちはルンルンくんといってかわいがっています。

「どこいったの?」「そんなところにいたの?」「もう、おしまい?」

そんなことをつい、いってしまいますが、長くつかっているのでちょっとおんぼろ気味。この頃は同じコースばかりをくりかえし運転。

それでも、小さな部品をとりかえて、つかっています。

なんか、ちょっとペットに近い感覚のおそうじロボットをうまくつかって、こわい話にしています。

もうひとつ、しおりの話も。

でも、あまり書いてしまうとネタばれになってしまうので、ぜひ、読んでみてください。

 

なかなか日本児童文学学校が集まりません。スキルを覚えたり、書くことの心構えをきいたり、いい刺激をうけられるんだけどなー。

第49期日本児童文学学校(4月〜9月)【受付中】|講座情報|講座|日本児童文学者協会ホームページ (main.jp)

オンラインもあります!! 作家をたくさん排出していますよ。

 

 

 


絵本『会いたくて 会いたくて』

2021-02-11 10:08:13 | その他

うちから5分のところにある本屋さん、隆文堂。散歩の行き帰りによくよります。

絵本や児童書も多くおいています。

昨日、目についた本は『会いたくて 会いたくて』

施設にはいったおばあちゃんに会いたくて会いに行く子どもの気持ちが書いてあります。室井滋さんの文。

わたしも、母が施設にいます。92才になりました。

コロナで思うように会えません。母の気持ちが不安定になっているのがわかります。家族に会いたいのに会えないってつらいことです。

でも、施設がコロナに気をつけている立場もわかるので、ムリをいえません。だから、この絵本、人ごとではなく、ほんと共感してじーんとしてしまいました。おばあちゃんの糸電話というアイディアもいいですね。

今はスマホがあるけど、糸電話ならではの、ぬくもりがありそう。うん。絶対に。

そのほか、本屋さんでは、絵本のフェアも。

逢えないだれかに送る本、今、ぴったりのフェアかもしれません。

散歩していたら、満開の梅に出会いました。きれい!

 


『夜叉神川』安東みきえ

2021-02-09 08:39:43 | その他

森元首相の発言が波紋をよんでいます。わたしは、やめていただきたいと思って、毎日、アタマにきています。自分ではいわないでも、容認しているまわりの男性方、同罪ですよ。って、めずらしく意見を書いてみました。

さて、気持ちを切り替えて。

安東みきえさんが新刊『夜叉神川』をだされました。

めずらしく文学作品を読んだぞ!って気になりました。心の底にねむっている深層心理をあぶりだす、力作です。

文章もなめらかで、きれい。けど、今回は今までの安東さんにはない、ダークな色合い。だれの中にでもある鬼の部分に光をあてています。でも、読み進めていくと、強くやさしい。安東さんは人間の良心を信じている人だなっと思いました。つきはなすようで、つつみこんでくれます。

短編集で、『川釣り』『青い金魚鉢』『鬼が守神社』『スノードロップ』『果ての浜』の五作品。

わたしが一番心ひかれたのは、『スノードロップ』

そして、庭を見たら、植えてあったんですね。この花が。

去年、植えたばかりです。あじさいの根元、日がささないところに植えたので、まだ、あまり元気がありません。

もう少ししたら、花びらを開くのですが、それでも、ひっそりした印象。このうつむいて咲くすがたが、可憐でかわいいんです。

安東さんの作品で、この白い花が「春告げ草」とよばれていることや、言い伝えを知ることになりました。今後、この花を見るたび、この短編集を思いだすでしょうね。

作品の『スノードロップ』は重苦しさもあるのですが、最後、タイトルの「スノードロップ」をうまくつかい、希望へとつないでいます。

今、やるせないこと、せちがらいこと、たくさんあります。そんな中、心をどこにもっていっていいか、迷子になりそうなときもあります。そういう人の救いになる本のような気がしました。

ぜひ、読んでみてください。


『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』おおぎやなぎちか

2021-02-06 09:55:14 | その他

春めいてきました。花粉も飛んでいて、目がかゆい。

さて、昨年大活躍だったおおぎやなぎさんが、またまた新刊をだされました。

冒頭から迫力ある場面が続き、ページをめくる手がとまりません。

わたしはアテルイも坂上田村麻呂のことも歴史の教科書で名前だけ暗記した程度でした。なので、今度のことで初めて、こんな歴史があったのかと目を見張る思いでした。(お恥ずかしい)

闘いの場面はたくさんの血が流れます。これを書くのも覚悟がいっただろうと思います。

おおぎやなぎさんは、東北で育った人です。今は東京にいるのに、わたしから見たら、東北らしさというのでしょうか、北の空気を身にまとっています。こういうの不思議ですよね。東京に出てきてから、そういう空気をあえて隠す人、消えてしまう人、いろいろいますが、おおぎやなぎさんは、その「地のもつ力」を個性にしています。

おおぎやなぎさんのありったけの想像力、たくさんの人が読んで感じていただければと思います。

 


浮雲宇一『白昼夢』

2021-02-04 09:05:17 | その他

ふらりと本屋に行ったら、浮雲宇一さんの画集が、平積みされていました。

幻想的な絵。中には、千と千尋とか、台湾の観光地九分を思わせるものも。

現代的なのに、どこかなつかしい感じ。隠れた扉の向こうの世界みたいな・・・。

世界観があり、じっと見ているとファンタジーの発想ができそうな絵です。

なんでこの画集を手にとったか、それは次の作品のイラストを担当してくれることになったから。うれしーい。

『兄ちゃんは戦国武将』なと、子どもの本も担当しています。

どんな絵になるか、すごく楽しみです。

ほんと、この画集の絵、すてきなので、見てください。

 

さて、一月は例年、児童書の出版は少ないのですが、今年はコロナの遅れかわりに多くだされています。

ステキな本も送られてきているのですが、わたしもバタバタしていて、なかなか・・・。

作業に時間がかかるようになってきてるんですね。

少しずつ、紹介していきます。

芥川賞『推し、燃ゆ』も読みたい! 

なのにそろそろ花粉が舞い始めています。花粉が目を疲れさせるんです。

毎日、日課の散歩ができなくなると、つらいなー。