赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』おおぎやなぎちか

2021-02-06 09:55:14 | その他

春めいてきました。花粉も飛んでいて、目がかゆい。

さて、昨年大活躍だったおおぎやなぎさんが、またまた新刊をだされました。

冒頭から迫力ある場面が続き、ページをめくる手がとまりません。

わたしはアテルイも坂上田村麻呂のことも歴史の教科書で名前だけ暗記した程度でした。なので、今度のことで初めて、こんな歴史があったのかと目を見張る思いでした。(お恥ずかしい)

闘いの場面はたくさんの血が流れます。これを書くのも覚悟がいっただろうと思います。

おおぎやなぎさんは、東北で育った人です。今は東京にいるのに、わたしから見たら、東北らしさというのでしょうか、北の空気を身にまとっています。こういうの不思議ですよね。東京に出てきてから、そういう空気をあえて隠す人、消えてしまう人、いろいろいますが、おおぎやなぎさんは、その「地のもつ力」を個性にしています。

おおぎやなぎさんのありったけの想像力、たくさんの人が読んで感じていただければと思います。