昨日は小雨のふる中、三鷹の芸術センターでおこなわれる神沢利子さんの展覧会、『北と星といのちと』を見てきました。これがすばらしかったです。行ってほんとうによかった!
今年、百歳になられる神沢さんですが、年表を読んでいくと、結婚されてからは結核になられたり、ご主人が病気になられたり、入院や看病が何度もあったようです。
そんなとき、創造ならどんなところにも行けると、『ちびっこカムのぼうけん』や『銀のほのおの国』を書かれたそうです。
たくさんの生原稿が展示されていて、よくとってあったなと感心しました。作家や編集者さんとのお手紙も展示されていました。
書斎も再現されていました。
三鷹市が神沢利子さんをとても大切にされていたのが、よーく伝わってきました。
中でも、とてもよかったのが、『鹿よ、おれの兄弟よ』の原画の展示。そこには、神沢さんが朗読が流されていました。口琴の音とともに、神沢さんの朗読を聞きながら原画を見ていたら、この絵本のすばらしさが体感できました。神沢さんはやさしいけど、力強い作家なんだと感じました。
また、児童書が元気だった時代の空気も感じられました。ネットがなく、子どもたちの数も多かったとき。まだ、夢がもちやすかった時代だったのでしょう。
会場は広く、子どもが遊ぶスペースもあり、ウーフの家やぬりえのコーナーも。
よく考えられた展示です。ウーフの原画もたくさん展示してあり、写真スポットもありました。
わたしはひとりでいったので、こんな写真になりました。
展覧会は二月四日(日)までです。