寺地はるなの注目作、『水を縫う』を読みました。おもしろかったです。
児童文学ととても近いと思いました。
実は、寺地はるなは、前から注目していました。文章がやわらかく、読みやすい。思春期の気持ちをかいた作品もあって、児童文学に近い繊細さがとてもいいと思ったのです。
お姉さんの結婚式、かわいいを嫌うお姉さんのため、弟はウェディングドレスを縫うことを決心します。
刺繍が好きな弟。その気持ちがていねいに語られています。はじめ、自分が手芸が好きなことをひけめに思ったた主人公が、だんだん、堂々としてくるのがいいですよね。
似た作品としてすぐに思いつくのが、神戸遥真さんの『ぼくのまつり縫い』シリーズ。男子がかつて女子的といわれたことを得意としてやるってところは、今の流れなのかな。
今の流れ以上のことがあるとしたら、それは、孫と娘を見つめるおばあちゃんのくだりでしょうか。このおばあちゃん、いいなって思いました。
もしかして、年齢的にも、このおばあちゃんに近いのかも・・・・・・。
今日は晴れましたね。ひさびさ、散歩に行こうかな。