7月になり、新刊が次々発表されています。自粛期間にでなかった本がどっと出ているから。
本屋に新しい本がならんでいるのと見て、やっぱりこうじゃなくちゃ!と思います。
さて、中谷詩子さんが新刊をだされました。
おいしいがき氷を食べたいのに、駄菓子屋さん、花さんの「天平かき氷」はお休み。
冷蔵庫がこわれてしまったというのです。花さんのところのかき氷がおいしいのは、天然の氷をつかっているからだそうだ。
その天然の氷から、昔、大和には「氷室」というものがあって、貴重な氷を保存しておいたのだとか。
春間と哲平は、氷室の跡を見つけて、思いもよらぬ光景を目にすることになりました。
そこから、夏休みの冒険が始まって・・・・・・。
奈良に住んでいらっしゃる中谷さん、歴史上の氷室のことを調べ上げ、それをよーくかみくだいて、子どもたちが楽しめる物語にいれこんでくれました。
等身大の四年生の冒険をよみながら、歴史の一幕が垣間見られるのがこのお話しのとてもおもしろいところです。
天然の氷のほうが、冷蔵庫でかためた氷りより、かき氷にしたときおいしいわけもわかりました。
関東のほうでも、日光とかに行くと、天然氷のかき氷という旗がまっていました。
読んだら、かき氷が食べたくなりました。でも、この頃、お店のかき氷、大きくて食べきれないのですよね。
一口なら、食べられるのですが。
わたしも奈良に短い間ですが住んでいたことがあるので、地元の人が歴史ある地を誇りに思っているのがよくわかります。
そんな地元愛も伝わってきます。つまり奈良在住だから書けた話ですよね。
きっと、長いことあたためたテーマだったのでしょうね。
わたしも地元をテーマになにか書きたいなと思いました。