新型コロナでいろんなものが中止、延期です。昨日も楽しみにしていたお祝い会が延期に。
でも、しかたありませんね。今はがまん。行くにしてもちょっと心配でためらいもあります。
昨日の産経新聞に書評を書きました。
これはおもしろかった。一口サイズの短い話が38編のっている短編集。
どれにもしっかり山場もオチがあって、さすが。
少し落語を思いだしたりしました。人間の業を肯定っていう立川談志がいったという言葉など。
これだけはがまんできないって、小さなことにこだわってしまうって、すごく人間らしいじゃないですか。
そう、日常のささいなことなのです。
でも、意地をはって闘ってしまうこともあります。
自分はないと思っていても、他人からは丸見えだったりもします。
そんな「ある、ある」がたくさんつまった、楽しい小説です。
森絵都さんは、わたしが書き始めた頃に、児童書で大人気になりました。『カラフル』とか『月の船』とか『ダイブ』とか。どれも今でもおもしろい。
そんな森絵都さんの本、書評をわたしが書いていいのかとドキドキしながらも、作品にひっぱられて、今回はどんどん言葉がでてきました。
ちょっとのすきまで読める本、ぜひ、手にとってください。