赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

『猫なんてよんでもこない。』杉作

2016-02-12 06:25:36 | その他
空前の猫ブームです。猫のことが書いた週刊誌まで出ているみたい。映画も次々、つくられているみたい。

自称犬派のわたしまでも、猫にも心動かされる今日この頃。

時々行く、接骨院の待合室にあったので、このマンガを読みました。

今、映画になっている話題作です。略称『猫よん』

不覚にも、待合室で涙が……。
杉作という作者は、始めプロボクサーをめざしていました。兄がひろってきた子猫二匹。好きなわけではないけど、飼い始めます。
網膜剥離でボクサーの夢をあきらめなければならなくなった杉作。
その傷心の心に、猫二匹が、ちょうどいい間隔で、よりそってくれます。

その後、アルバイトなどした後、ボクサーマンガを書き出した杉作。兄が漫画家で手伝っていたから。
けど、ボクサーマンガは、世に出ず、飼っている猫との実話が大人気に!
なにが、きっかけになるか、わからないものなんですね。

この杉作、メス猫とオス猫を最初、偶然、飼ったわけですが、オス猫のほうは、「なんかかわいそう」と情をかけて、去勢しなかったのです。同姓として、できなかったのでしょう。
けど、その結果、けんかをして、それで病気になってしまいました。そのことを、杉作はたんたんと笑いも誘いながら書くのですが、後悔がちらついて、せつないです。

ちなみに、メス猫のほうは、すぐに避妊していますが……。

わたしは一巻しか読んでません。接骨院に一巻しかないのです。
どうも、スマホで読めるようです。
マンガ王国。この人の絵と作風、スマホで読むのにもあっているかも。

気軽に読めて、じーんとくるのは、杉作さん本人の正直さな人柄の魅力でしょう。自分を大きくみせようとしていないところが、好感がもてるのです。
暗くならず、さりとて、無理して明るくもせず、こういうスタンス、案外むずかしい。

猫好きの人なら、もっとこのよさがわかるのかなぁ。

さて、話は変わって、昨日、11日は、母の米寿でお祝いをしました。
結婚したおいっこたちがパパになり、かいがいしいイクメンぶりを披露してくれました。
赤ちゃんはかわいい!

おいっこの子、(母からみればひい孫)のひとりは、今年小学校一年生だとか。
時のたつのは早いなぁ。

米寿の母、いろんなことがあやしくなっています。
わたしは新刊を送りました。『水晶玉~~』を二冊送りました。一冊、さっそく、どなたかにあげたらしいのです。
「じゅんこ、あの新刊、一冊あげたから、その本、もってきて」
というので、『水晶玉~~』をもっていったら、
「それじゃなくて、もっとおもしろい、もう一冊のほうよ! 講談社のほうよ」
というではありませんか。
「この本しか送ってない。これが講談社の本」というと、
「そんなはずはない。こんな表紙じゃなくて、もっといい本だった」
といいはって聞きません。

母が読んだと思う、幻の本はなんだったのでしょう。どんないい本だったのでしょう。

母の脳はこの頃、時々、暴走して、なにが本当なのか、わからなくなってしまうようです。
きっと母が信じてることが、母にとって真実なんでしょうね。
ちなみに、↓が、わたしが出した新刊はこれ一冊です。