赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

ちいさなちいさな王様

2014-02-23 09:28:36 | 日記
『ちいさなちいさな王様』が、また、平積みになっています。30万部とか。すごいですね。
児童書の中では、異例のベストセラーといえると思います。

この本を読んだ時の感動というか、驚きは、今でも覚えています。大人になるにつれて小さくなっていく王様。王様の会話には哲学的な問いが随所にちりばめられています。ミヒャエル・ゾーヴァの緻密で今にも動き出しそうな王様の絵も、物語にぴったり。この絵でなければ、この装丁でなければ、これほど注目されなかったかもしれません。


成長するにつれて、小さくなるのが王様というのが、まず、おもしろいと思いました。
長く読み継がれる作品が近年減っていますが、この本は根強いファンがいます。
わたしも、ひさびさに開いてみて、やっぱりすばらしいと思いました。何度読んでも、最初に読んだ時のように、感動して読めるというのも、この本のいいところです。

これを機会に、もう少し児童書、YAに目がいってもらえるといいなーと思いました。