Evergreenでちょっとsilverなdiary

人生100年時代といえども後半戦。好きなものはアレコレ・・・本、映画、観劇、ガーデニングに食べること。

悲恋ミュージカル「ミス・サイゴン」

2014-09-28 | カルチャー

死ぬ前に1度見てみたい、と切望していたお芝居の一つ「ミス・サイゴン」を観劇するため、博多に行ってきました。
1989年に初演され、以来、世界中のどこかで上演され続けているブロードウェィミュージカルのロングラン作品。ベトナム戦争を背景にしたアメリカ兵とベトナム女性の悲恋物語。

                  

主演予定の市村正規が、胃がんのため降板したので、いったい代役はだれなの??
・・・・・なんと、筧 利夫、でした。
テレビで3枚目役の彼しか見たことないので、筧 利夫って、ミュージカル出来たのか???
私のお目当ては、ジョン(アメリカ兵の友人役)役で出演する上原 理生。
去年、舞台「レミゼラブル」で演じた、学生運動のリーダーのアンジョルラス役(壮絶な死に方する赤ジャケットの人)がとっても魅力的でそれ以来、ファンに。
高身長で、舞台上でも「華」がある。東京芸大出身の確かな歌唱力。わたしのイチオシのミュージカル俳優。いつかBIGになると思うので、覚えててね。
             

本物のヘリコブターが大道具として登場できる設備があるのは、博多座と東京の帝国劇場だけ。
なので、この作品を見るなら、大迫力の博多か東京と決めていました。去年、広島で公演があった時も、あえてのスルーをしました・・・・・・
それなのに・・・・・あぁそれなのに・・・・・・演出が変わり、ヘリコプターのシーンは映像になってました(涙・涙・涙)
映像でないと、博多と東京以外では公演できないから、興行収入のために、そうなっちゃったんですって。
私のこだわりは、もはや何の意味も無い、単なる意地っぱりになってしまった・・・・・・

                 ←芝居小屋ぽい博多座の大提灯

オープニングは、サイゴンの売春バーなので、それはもう、大胆衣装な女優さんたちと、エロエロな感じの芝居が続きます。
まあ、女優さんたちのスタイルの良いこと。ほぼ裸。一般ピープルとは鍛え方が違うって、感じの素晴らしい舞台人の肉体でした。

そんな中にあって、筧 利夫の顔の大きいこと、脚の短いこと(爆)ヒロイン役の笹本 玲奈の小顔の倍以上の大きさ。
芝居中『顔が大きいなぁ~』と、そればかり気になって・・・・・・・独特な雰囲気を醸し出してましたが、歌が・・・・××で残念。

初めて見たヒロイン役 笹本 玲奈は、たたずまい、澄んだ声、演技力。悲恋のベトナム女性キムの役柄にぴったり。
抑揚の無い、低~いメロデイでも、歌いきる『歌、うまっ!!』と思いました。
少女のはかなさと、母になってからのたくましさと、両方を演じ分け、受賞歴も多い舞台女優さん。なるほどです。

      写真はHPより。筧 利夫、笹本 玲奈、上原 理生


ミスサイゴンは、群舞も多くてダンス好きの私は、そこも嬉しい。脚がビュッと顔の横まで上がるようなダンスを見ると、ウキャア~となります。舞台上で踊りが揃う、って大迫力。
生オーケストラによる音響、生身の人間が演じる息遣いや、汗。ダンスの時の靴音。目の前でなければ感じられない臨場感みたいなもの。
チケット代は、お高いのですが・・・・・記憶に残るものにお金を費やしてヨカッタ、人生のエッセンスだ、と思える無上のひと時です。


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