今年も今日を入れて2日、十大ニュースなどとしてこの年をふりかえることが多い。
私の一番は、岸田政権が「敵基地攻撃能力」保有を決定し、トマホークなど軍事費を倍加することだ。
いよいよ日本が戦前にまっしぐらに進もうとしている。
ロシアのウクライナ侵略は、自民党や極右など軍事力信奉論者を活気づけた。「次は日本だ」と、まことしやかに喧伝した。
そして相手国ミサイルの発射の兆候などで、基地や中枢まで攻撃する。まさに全面戦争だ。
ミサイルの発射の兆候など国民はわからない。わかるのは軍人であり、権力のトップだ。
戦争のきっかけは、いつも「平和のため」であり、「自衛」「防衛」の言葉だ。
77年前のアジア・太平洋戦争は、「満蒙は日本の生命線」などと日本が危ないと真逆に描いた。
ベトナム戦争は、アメリカ軍の船が攻撃されたと、全くのウソの口実で始めた。
イラク戦争は、大量破壊兵器を保有し、いつ攻撃されるか危険だからと始めた。
ウクライナ戦争も、ロシアがヒットラー的政権によって攻撃される恐れがあるとして始めた。
いずれも「攻撃の恐れ」を、でっち上げての戦争だ。それをメディアが取り上げ、子公民の戦争熱を煽ってきた。
その結果、途方もない人命が失われた。
この「恐れ」で発動できる「安保法制」が強行採決され、その準備が進んでいる。
そしてトマホークなど、敵国攻撃兵器の保有だ。
日本が再び戦争できる国に、大きく変貌しつつある。
テレビ、マスコミもその一翼を担っている。
止まれ!
戦争の流れではなく、平和の流れも根強く広まっている。
いまこそ平和の外交を。
ASEANなどの平和の枠組みを北東アジアにも。
戦前も、戦後も、いっかんして戦争反対を掲げ続ける日本共産党は100年を迎えた。
来年はこの日本共産党の出番だ。
平和の流れ、平和の風を吹かせるために。