22日は冬至。私はゆず湯に。
現代風にいえばアロマセラピーだ。
暖かいお風呂でのゆずの香りは、心身とも落ち着かせ、1年の疲れを癒すようだ。
ゆずは皮を刻んでなますに入れるとおいしい。また、おろし金ですると香りが引き立ち、漬物や食べものにふりかけるとおいしさが際立つ。香りを食べるとはこのことをいうのだと思う。
ゆずの木には硬い棘(とげ)があり、不用意に実を採ると痛い思いをする。
植物の防衛機能のひとつだ。
ゆず湯に入り思いをはせると、憲法9条と自衛隊の関係のようだ。けっして他国を攻撃する兵器は持たないと。
しかし、岸田首相はついに他国を攻撃できる兵器を大量に購入することを決めた。それも多くはアメリカの兵器だ。
77年前、日独伊三国同盟で、日本は中国をはじめアジア諸国を侵略し、創造できないほどの人命を殺傷し、国土を破壊してきた。
その反省で「二度と戦争はしない」として憲法を制定した。
世界有数の経済力を持っても、自衛隊は他国を攻撃する兵器は持たないと安心感を与えていた。
いわば柚子の木のように、棘のある木といえよう。
岸田首相は、国民にも説明せず、選挙も行わず、歴史の「大転換」をはかった。
今朝の新聞は、来年度の巨額な、異常な防衛予算を掲載した。
この五カ年計画後、日本は世界第三位の軍事国家となる。
プラス米軍の巨大な軍事力だ。
いったい何を守ろうとしているのか。いや、何を攻撃しようとしているのか。
あまりにも「戦前」に酷似している。
この戦争への流れを止めるためには、選挙で自・公、維新、国民民主を落とすしかない。
同時に、戦前も戦後もいっかんして戦争反対をつらぬいてきた日本共産党を大きくしていくしかない。