天然記念物に指定されている釧路市春採湖に住むヒブナは、フナの突然変異で赤くなったといわれてきた。
それはギンブナの不思議な生態からきていた。
染色体が三倍体のため生殖で子どもが出来ない(ヒガンバナと同じ)。それでも生まれるギンブナは雌だけという特徴がある。
だから金魚との交雑はないとされ、突然変異説が採用されていた。
今回、理化学研究所と釧路博物館のグループが、DNA調査により、金魚に由来があると解明された。
約100年目に春採湖に放流された金魚との関係が明らかとなった。
このことは、村田公園の土地を釧路市に寄贈した村田家の墓の石碑に書いてある。
それにしても生命体、細胞は不思議だ。解明されていないものがあまりにも多い。
染色体、DNAを含む「細胞」。
今現在は、RNA型の新型コロナウィルスが猛威をふるっている。
そもそもウィルスは、自分自身で増殖ができない。人の細胞の増殖機能を利用して増える寄生性である。
ウィルスよりもっと小さい生命ともいえないプリオンも牛から人へ感染し、脳細胞を壊すという恐ろしさを私たちは体験したばかりだ。
目先の利益のため、遺伝子操作がアグリビジネス界を席巻している。除草剤の耐性作物やターミネータの遺伝子操作は儲け主義による科学技術の傲慢さだ。
そして安易に進めると必ず復讐されるということわりがある。
利潤最優先の資本主義経済。わがなき後に洪水よ来たれ。
そのコントロールのための政治が求められている。
日銀が長期金利を0.25%上げただけで、投資・投機は大騒ぎである。自公政権の出口戦略なき金利値上げは、結局庶民を苦しめる。アベノミクスの負の遺産はあまりにも大きい。
まさに「資本論」の出番だ。