ミサイルや砲弾が飛び交い、街が壊され、人が殺しあう。そこからは悲しみと憎しみ以外何も生み出さない。
ロシアの20世紀初頭の論理による他国への「侵略」。こんなあからさまな戦争をよもや起こすとは!
20世紀に入っての第一次世界大戦、こんな悲惨な戦争は「違法」だとした「パリ不戦条約」(1928年)が生まれた。人類は初めて戦争は違法だとした。
しかし不十分なまま第二次世界大戦に突入してしまった。その結果、6千万とも8千万人ともいわれる途方もない人命が失われてしまった。
こんな悲惨なことは二度としないと国連憲章、日本国憲法が生まれた。
以後、あからさまな「侵略」はできなくなった。アメリカはイラクに対して国連決議ができず、有志連合なるものでごまかした。
しかし、今回のロシアは、20世紀初頭のあからさまな「侵略」だ。
だからこそ「国連憲章を守れ」の一致点で国際社会が団結する必要がある。
残念ながらアメリカや日本は、この立場ではなく「専制対民主」という対立を持ち込んでいる。
これだと賛成できない国もある。同時に「軍拡競争」に行き着いてしまう。
自・公政府、維新は「今度は日本が攻撃される」とばかりに、大軍拡へ突き進んでいる。そのため「敵地攻撃能力」を公然といいはじめている。
アメリカと一緒に自衛隊が他国を攻撃するということだ。
アメリカの戦略である「中国包囲網」のため、射程1000キロのミサイルを1000発も予算に、さらに空母、F35など他国攻撃兵器がずらりと予算化される。世界第3位の軍事力に。
この行きつく先は、ミサイルや砲弾の飛び交う戦場だ。
国連憲章の示す方向に歴史は一直線ではなく、ジグザグと進んでいる。
今回の足踏みを乗り越えるために、21世紀の本流にもどすために、「武力ではなく外交を」「国連憲章の立場で」の国際的包囲網、平和の包囲網をつくりあげようではないか。