社会はかわるし、かえられる!

格差社会の縮小めざして、誰もが安心できる社会をめざして!
 

人口減少と大規模開発

2018-11-20 07:15:22 | 日記

札幌への移動中に、中山徹教授著「人口減少
と大規模開発」を読んだ。

副題が「コンパクトとインバウンドの暴走」
となっている。

アベノミクス以来、大型公共事業が全国で復
活している。

私は、アベノミクスを従来型の自民党の政策
を大きくしたものだと訴えてきた。それは、
財界・大企業とアメリカ従属の土建型政治を
いっそう大きくしようとする衝動ともいえる。

経済がどんなにころんでも、大型開発事業は
手放さない。そのための理屈は次から次へと
出てくる。

いまのキーワードは、人口減少だから「コン
パクト」と外国から人を集める「インバウン
ド」だ。

そのためには、IR(カジノ)は是が非でも
やらなければならないと執念を燃やしている。

中山教授は、リニア新幹線、長崎・北陸新幹
線、MICE、立地適正化計画を取り上げ、
検証している。
MICE(マイス)は、IRとなり、中核は
カジノである。

地方は、これを小さくしただけで、釧路市も
コンパクトとインバウンド、IRとまるで国
の政策の「コピー」だ。
「外から稼げ」もコピー商品だ。

北海道のJRの困難、TPP・日米FTA、
漁業法の改正、そして入管法の改正など、
目線は常に大企業とアメリカにある。

地方が、地域で生活している人が見えていな
い。

国政調査で比較すると直近の5年間の人口減
は、国が0.137%の減少、釧路市は0.654%
もの減少だ。

人口減少の最大の原因は、「貧困と格差」の
拡大と1次産業の軽視だ。
若者の非正規労働化と低賃金化を食い止め、
8時間働いたら普通の生活が、そして将来が
見える経済・社会に変えていかなければ。

地方の安倍イエスマンの政治家にはできない
相談だ。