11月11日は政府が決めた「介護の日」
いつでも、どこでも、安心・安全な介護を
と、全国で「介護ウェーブ」が取り組まれ
た。
釧路ではあいにくの雨でしたが、釧路駅前
に横断幕やプラカードを持ってスタンディ
ング。
10日、釧路駅前にて
マイクをにぎった介護職員から
「介護報酬が下げられてから全国の事業所
の倒産が百件も。事業収入だけでなく、働
く職員の給料も他産業と比べても10万円も
安い。3K(きつい・きたない・給料が安
い)のため人も集まらない。介護の養成学
校も生徒が来ない状況になっている。こう
した実態をぜひ知っていただきたい。そし
て介護報酬の引き上げ、処遇改善を」
と訴えた。
介護保険制度がはじまってから20年近くに
なろうとしている。
制度がはじまる前のヘルパーさんは「常勤」
が当たり前、さらに釧路市ではヘルパーさ
んを集めての「洋上研修」も行われていた。
当時も介護の仕事は大変なものであったが、
待遇は今と比べれば雲泥の差ではないか。
小さなデイサービス事業所で働いている人
から「人手が足りない、来ても次から次へ
と辞めていく、その分、自分に仕事がかか
っていく」と聞いた。
施設に入りたいという高齢の女性から「月
7~8万円の年金ではどこも無理。介護保
険の施設を紹介されたが、いつ入れるか分
からない」と言われた。
保険あって介護なし
当初からいわれていたことだ。
保険からお金が入るからといって、国の負
担を一気に減らしてしまったのが介護保険。
私たちは保険と福祉を組み合わせた「介護
保険」を主張したが、無視された。
保険制度なので生活保護者からも保険料を
徴収するという「とんでも制度」となって
しまった。(生活保護は補填されている)
介護保険制度の悪い部分が、障がい者制度
にも及んでいる。
再来年で20年目を迎える介護保険。
自公政権の「抜本的改革」は、財政負担の
削減が目的となっている。
そうではなく、利用者の立場から「いつで
も、どこでも、安心・安全な介護を」で、
抜本的見直しを!