佐藤功の釣ったろ釣られたろ日誌

釣り・釣りの思い出・釣り界のこと・ボヤキ.etc

鰻談・アオウナギの話

2009-12-19 16:33:26 | 日々の思い
17日(木)、ウナギの話を聞きに行きました。

先日「サカナヘンノヒトタチ」という展覧会の集まりで知り合った亀井哲夫さんが行っている食文化講座です。

場所は追手門学院の大阪城スクェア6階・大手前ホールBで、第2回目とのこと。「亀井先生の、おもしろ関西“うなぎ”食文化講座」で幻のアオウナギについてのお話です。

亀井さんは追手門学院大手前センターの教育参与で、お家で喫茶店を経営し、淡水魚ミュージアムサロンや雑魚寝館の館長もされておられます。

この亀井さんの書かれたウナギのことを下記に写します。

==========================================================================

鰻談・アオウナギを喰らう

ウナギといえば「万葉集」の大伴家持の歌が有名である。

 石麿に われ物申す 夏痩せに 吉といふ物ぞ 武奈伎取り食せ

この歌から武奈伎(ムナギ)、つまりウナギが夏痩せに効く栄養食や強壮薬として
見られていたことが分かる。

実際、不足すると疲れやすくなる。ビタミンB1とか、老化防止に効果のあるビタミンE、そして脳・心筋梗塞の予防に良いといわれる不飽和脂肪DHA(ドコサヘキサエン酸)が多くあって、家持の言うことは当たっている。

ウナギは美味い食物というより薬食に近かったのだろう。「万葉集」の歌以降不思議と奈良平安時代にうなぎは登場してこない。

そして、武奈伎という言葉だが、これには屋根の棟に使う「棟木」とか畑の長い「うね」、さらには「鵜難儀」など色々の説がある。

12世紀の「色葉字類抄」にウナギと出ていて、12世紀以降はムナギとウナギが
混用されるが、17世紀頃にはウナギとなった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする