稲を刈った後、田んぼの土も容器からぼっくり返し、
来月の小麦に向けてクールダウン中。
そんな折、ヨシの先端に穂が出ていた。
去年は無かったので、庭で見るのはじめて。

穂にはやがて種子がつき、それを蒔いて芽吹かせることもできる。
ヨシは地下茎を植えても根付くし、
一本まるまる横たえて水に浸しておいても、節から芽吹くという。
水場にヨシが繁っていれば、
環境浄化、生き物の棲み家、よしずなどの利用と、
生活に即した恩恵が得られる。
弥生時代に、日本は「ヨシといねの国」と呼ばれていた(豊葦原瑞穂国)。
いねが来る前は、ヨシとまこもの国だったかも。
いずれにせよ、湿地に生えるヨシは、日本中の川沿い、中流から河口を覆って
生態系の立役者となっていたのでしょう。
下水道が無かった時代も、一般的な生活廃水や小便程度は、
ヨシの生えた水路を流れるうちに、ずんずんと吸収されて
水質を保つことができた。ヨシは小エビや小魚の居場所にもなり、
産卵場所や、大きな敵、増水時に逃げ隠れることもできる。
かやぶき屋根も、質のよい順に、ヨシ、ススキやオギ、稲わらとなる。
中が空洞のヨシは機能性が高い。

バケツに土(赤玉土でよい)と水で育てられるので、おすすめです。
とぎ汁でも加えていればいっぱい増えるかも。
川原で根っこをもらってきて植えるのがやさしいかな。
ボウフラ対策にメダカも。小エビ(草食系のヌマエビ、ヌカエビ)も飼いやすい。
一度根付けば、毎年伸びてきます。
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