(作法の内容は、順不同です)
「包みの中身は、バランスよく配置する」
ふろしき包みは、カバンと違って中身のかたちがそのまま
あらわれるし、カバンよりも軽い分、中身の配置がそのまま
重心となって持ちやすさ/にくさへとつながるので、
ジグソーパズルとまではいかないけれど、
バランスを意識して風呂敷の上に置いてから包む。
それは見た目や大きさだけでなく、重さのバランスもあるが、
最終的に持ちやすいことと、
結び目の角の出方が左右均等であることが大事。
角の大きさが違うとほどけやすく不安定。
最も大切なことは、自分のからだにとって
持ちやすい、使いやすいかどうかということで、
そこは妥協せずに、自分の身体と対話しながら
とことん調整や工夫をたのしむ。
だって、心地よくなることを放棄したら、
無駄に我慢するということで、身体や心、いのちへの
冒瀆になります。
そういう決まりだから、という考えなしの作法ではなく、
それが身体にとって自然で心地よく、理に適っているということが
大事ですね。
しかし結局は、バランスよく配置するのは
使いやすいから、という後づけの理由ではなくて、
自分のしぜんな感覚としてそうしたいから、に尽きます。
そんなわけで、改めて言い換えるならば、
「包みの中身は、自分がしっくりとくる配置にととのえる」
このように書いたほうがふさわしいでしょう。
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