タイトルは二転三転して、ようやく落ち着きました。
そのときの自分のこだわりとか、精神状況によって、
佳きとかんじるものが変化するものですが、
たぶんもう大丈夫でしょう。
表紙を抜いて32ページのうち、
まえがきと後書きがあるので
30種類のふろしき使い方紹介ですが、
アレンジも載せているため
実際は50近くあるかもしれない。
また、タイトルや文は全て筆による手書き文字とし、
イメージイラストと結び方イラストも手でえがきます。
以前「自然育児友の会」の会報で
「ふろしき王子のなみぬい工房」というページを
連載していたときも同じく
オール手書きでした。
せっかく日本語なので、ほぼ縦書きです。
このブログも縦に書けたらよいと思うのは、
よむだけでなく、書くときに縦だと、
出てくる文章まで変わってくるものです。
横書きは話言葉になりやすい。
縦書きこそ書き言葉になるため、
責任をもち、あいまいな表現はしなくなります。
横なら「そんな感じではないかと思っている」と自然に出るけど、
縦は「そうである」としたくなるから、心許ない内容は
きちんと下調べをすることになる。
前に、2冊目の本を出版してから、5年経っている。
このかんに下の2人の娘が誕生し、幼な子たちの
ふろしきで遊ぶのからひらめいたものや
子育てを通して発見したむすびなど、
相当数のおすすめ結び方と出会ったので、
それらを加えた新しい本をつくりたくなりました。
災害もふくめ多様なシーンで役立てるよう
携帯しやすいA5サイズにします。
各地で開催しているふろしき実習講座のあと、
「ふろしきは即興で何とかなります」と伝えながらも、やはり
なにか復習用できるものを希望される方が多いので、
そういうときにこの本も紹介できたらと思っています。
自費出版に近いかたちなので、予算の都合で
はじめは100部刷れるかどうかですが、
またご案内いたしますので、今後も変わらぬ
応援をよろしくお願いいたします。
世の中に役割のないものなどないし、役割を見出したり意味を持たせることが
いきものや人や物や居場所を豊かにすることと思います。
それは、今あるものを壊して作り替えるのではなく、
意味を与え、人にとっての命を吹き込むことです。
厄介な雑草として嫌われやすい葛の葉も、
家畜のすぐれた飼い葉として、ただで手に入る恵みと
映る人もいるでしょう。
風呂敷も、役割を限定された観念がまだまだあります。
お弁当包みと、昔の人が背負うもの、チャンバラのマント。
まるで、卵はゆで卵しか調理法がないというほどの狭い世界。
折り紙で折れるものは鶴ばかりではありません。
いちまいから、宇宙よりも広い世界がつづいています。
なぜなら、風呂敷だけではただの布だけど、
それを人がつかうからです。
主人公はあなたです。
風呂敷は、旅のたのもしき道連れです。
忍者のように、必要なときにすっと出て、
様々な場面であざやかに助けてくれるでしょう。
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