暑い日がつづいています。
引越し前の我が家も、外側の物干しの上で
まるめてあったヨシズを垂らし、部屋への日差しを防いでいます。
鉢植えはほとんど新居の庭に運び了え、息子を幼稚園に送り迎えのたびに
途中で寄って、ペットボトルに汲んだ残り湯などを植物に注いでいます。
だるまピンでいくつも穴を開けたフタに付け替え、シャワー状に撒いてます。
引っ越せば幼稚園も割合近くなりますが、現在は大きな坂を挟んで
自転車で15分の距離にあり、息子を後ろに乗せて炎天下の坂道を行くのは
なかなか運動になる。僕は結構食いしん坊なので、
こういう暮らしのお蔭で、バランスがとれましょう。足は下駄。
夏の普段着の定番は、藍染Tシャツと海パン(少し長めで短パンに見える)、
麦わら帽子、下駄、そしていつもの風呂敷を背負う。
先日のイベントで似顔絵を描いていたとき、相当な暑さの中
口の中が乾いていつももごもご動かしていた方がいらっしゃったので
水分摂ってますか?と尋ねたら、水は飲んでいるようですが
高血圧のため塩分を控えているとのことでした。
塩の不足によって唾液の出がよくないのか。
こんな暑くて汗をかいているのに適度に塩氣を
とらなきゃ駄目だろうと思いましたが、
塩分と高血圧の因果関係はいかがか。
個人的な考えとしては、まず高血圧が極まる最も
大きな原因は温度差で、真冬の入浴時に倒れるお年寄りが多い。
また塩で血圧が高まるとすれば、それはニガリの影響もありそう。
にがり(塩化マグネシウム)は、豆腐を作るように
蛋白質を固めるから、血管も細めて血圧が高まるのではないかと。
そうなると、自然塩といってもニガリが多いと問題。
かといって、岩塩や精製塩ではニガリが無い代わりに、他の
必要なミネラルにも乏しい(人体には26種のミネラルがある)。
ミネラルの働きは、
・補酵素として、体内で消化や代謝の働きを助ける。
・体液のPH(酸・アルカリ度)調整。
・電位差によって電子を取り込み、体の酸化の速度を緩める。
他にもありそうですが、ミネラルは生きる上で必須。
しかし、サプリメントで補おうとしても、ほとんどは
高分子のため吸収率が低い。
海の塩のミネラルは、もともと水に溶けてイオン化していて
低分子であるし、海水には91種ものミネラルがある。
日本では塩を味噌や醤油の発酵食品に替えて、3年以上寝かすことで
必要なミネラルを確保しながら、ニガリの害を消してきたという。
もちろん、他の食品からもミネラルは摂れるけれど、
化学肥料と、森の樹種による水の変化によって
50年前と比べて10分の1になってるという。
長くなりましたが、そんなこんなで、塩氣はきちんと作られて、
できればよく寝かされた味噌で補うのもよさそう。
やはり家庭で作るべきですね!佳いものを安く、毎年仕込んで
子や孫のために寝かせておけます。
夏はきゅうりやトマトに味噌を塗り、体を冷ましながら
ミネラルを補うとよいでしょう。
話がちょっと変わって、
今度、鉢植えで使い古した土をいただいて、リサイクルします。
土、この地球の大地のつちに、はじまりも終わりもないとは思いますが、
生きている土の条件としては
ミネラルが豊富なことと、表層部に有機物(窒素分)があって
それを微生物が酵素で分解している状態です。
もしもそれをごっそりと掘り採って、袋に込めておけば
そのうち有機物はみな分解されて、微生物も消えて
残りカスのような土になるので、土は土だけで成るものでなく
生態系の中で、いつも動植物の暮らしとともにあり、
枯れ草や糞、虫の死骸などの窒素分がいつも供給される中での
システム自体が土といえる。
だから、鉢植えの土がそのような乏しい状態になるのは
そこに食物連鎖や生きものの営みがないということ。
庭や鉢植えの土を生かすならば、
まず、雑草との共存によって
生態系を作ることですが、人もそこに加わって、
残り湯などを撒いて窒素分を供給する。
野菜の皮や糠が出たら、軽く埋めておく(沢山やり過ぎない)。
石ころや小石など鉱物も、土の酸化を防ぐ働きなどがあるので
土に混じっててよい。
雑草は抜かず、伸びすぎた部分をハサミで切るだけ。
(多年草は根が勝つので抜く)。
有機物が、植物の吸収できるかたちにするために
微生物に分解させるには、発酵しやすいように
土が乾かぬよう、雑草に覆われている状態が好ましい。
人は体内で、内臓や微生物の酵素によって
窒素分を分解、吸収し
植物は土の中や根の周りの微生物が酵素で
窒素分を分解したのを、おすそ分けしてもらって吸収している。
そして、要となる微生物の働きを助けるのが
補酵素であるミネラル。
現代人は、高カロリーで窒素分は足りていても
ミネラル不足による消化吸収率の低下とともに
さまざまな不調を引き起こしている。
亜鉛も、カルシウムも足りず、サプリメントでは3%も吸収されない。
やはり、どなたもこなたもが真の当たり前の健康を得るには、
環境、生態系そのもののを本来の姿に蘇生させる必要がある。
それは、空気清浄器も浄水器もサプリも必要とせず、今住んでいる周辺に、
生きていくのに必要なものが、いつも全部存在している世界。
鳥や虫を見ても、生きものってそういうのが普通だから。
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