ある夏の日。

きょうは比較的すずしい。
雨のおかげ。

道にはさるすべりの花。
幹がつるつるという意の樹だが、
16の乙女のごとき可憐な花もひらく。

友達がくるので、
いつもはしない所まで部屋掃除。
お蔭で透明度あがる。
生命力あふれる真緑の
本さかきを花びんに生けた。

近ごろは『鬼平…』を読んでる影響か、
浴衣（ゆかたびら）を着て
友を迎えに駅まで歩く。

花火や盆踊りの季節なので
珍しうもないが、僕の場合
背中にふろしきを背負っているのが
相違点。

家で、だんごにおむすび、
杏仁豆腐などを食べ、
あと色々語らいたのしく過ごした。

きょうは下駄で合計1時間あるき
足裏がちょぃ疲れた。
今夜もエンマコオロギの鈴の音が
寝ても覚めてもつづくだろう。