呑む気オヤジ/蔵王山麓蓬莱庵便り

蔵王山麓暮らしのオヤジの日記。合唱も映画もドライブも温泉も、たまには俳句も・・・😄

呑む気オヤジの読書感想文・子の21~「氷壁」

2008-11-08 | 本の話
氷壁 (新潮文庫)
井上 靖
新潮社

このアイテムの詳細を見る


♪「氷壁」井上靖著 新潮文庫

この秋両親と上高地や穂高に行って、改めて「氷壁」を読み返したくなった。
先日の「ウルフガイ」と同様、昭和30年代初頭を舞台とした物語。

登場する職場や街角の模様、交わされる会話、主人公たちの恋愛観や登山に対する考え方など、はっきり言って相当に古臭い。
でもその情熱とか想いとかは今でも新鮮に感じるし、穂高そのものが活き活きと描かれて、自分も一緒に山を登っている気持ちになる。
また出てくる地名がこの前我々が訪れたばかりのところだ。
主人公の魚津たちが穂高に向う道程は、松本、島々、奈川渡、沢渡、釜トンネル、大正池、河童橋、明神・・・。
50年前の国道158号線の景色は多分今とさほど変わらないのだろう。
でも、親友を山で亡くし、遺体の捜索に向う魚津はどんな気持ちであの道を登ったのか。
穂高の東壁で、果たしてナイロンザイルは切れたのか?誰かが切ったのか?
その疑問に騒然となる世論と魚津を取り巻く人々。
そして魚津に惹かれる美那子やかおるの人間模様。
舞台は古いが、そこに描かれる人々の想いや山々の風景は、現在と変わることはない。
あぁ、穂高に登ってみたいなぁ~。

この本は昔読んだ気がしていたが、今回読んでみてはじめてであることに気がついた。
井上靖は結構好きな作家で「あすなろ物語」「敦煌」「楼蘭」「天平の甍」「おろしや国酔夢譚」など読んだので、てっきりこの話も読んだつもりでいた。
井上靖の文章はとてもきめが細かく写実が見事でかつ壮大。
まるで自分がそこにいるような気になる。
このところ「ウルフガイ」やIWGPシリーズなど軽いものばかりだったので、まさに日本の正統純文学を読んで久しぶりにたっぷりとした満足感に浸れた。
ウン、昭和の作家は偉大だね。素晴らしい!もっと読みたい!!


PS)
井上靖って、芥川賞は取っているけれど直木賞はない。
この「氷壁」なんて直木賞にぴったりだと思うけどね。
ところで、芥川賞が新人賞的で純文学に与えられ、直木賞は大衆文学みたいな分け方があるけれど、僕にはピンと来ない。
芥川賞と直木賞の違いはなんなんだろう?



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お母さんへの手紙・その20~もうすっかり秋です

2008-11-07 | 家族のこと

お母さんへ
久しぶりです。この前の手紙からすっかり間が空いてしまいましたね。
先週、お墓に行こうと思いながら、ダラダラと過ごして行けませんでした。
月に1回は行こうと思いながら、10月はパスです。

この前は仙台の両親と上高地と奥飛騨に行ってきましたよ。
おじいちゃんは初めてということで、とても感激していました。
僕は夏に歩き回ったけれど、本当に連れて行って良かったです。
上高地は、前にお母さんとも行こうと言っていながら、結局行けませんでしたね。
今回だって、お母さんが元気だったら4人で行けたのにね。残念です。
先日、AuちゃんがおばあちゃんとMちゃんを箱根の温泉に連れて行ってくれたそうですよ。
偉いね。まだ学生だと言うのに親孝行、おばあちゃん孝行です。

それに比べてウチの息子どもは・・・。
Yuはそろそろ就職活動です。
こっちでは、世界の経済が大不況で大変なことになっています。
Yuの就職は相当大変だと思いますが、でも相変わらずのんびり。
Waは、全然家に寄り付きません。
まぁ家に居てもお母さんもいないし、つまらないんだろうけどね。
バイトに一生懸命なのはいいんだけど、朝帰りが続くし、大学が面白くないらしく前期はほとんど行っていないようです。
お母さんが生きていたら、心配で仕方がなかったろうね。
息子たちも、オヤジに直接相談したりはやりにくいんだろうけど、困ったもんです。
もういい年なんだから、親がどうこう言っても聞くものではないし、本人に任せるしかありません。
なるようにしかならないかな。
自分の人生、これからは自分で切り開かなくてはなりません。見守るしかないね。

でもあいつらも可哀想です。
もうあの歳で、母親の愛情から独立しなくてはならないんだから。
僕なんて相変わらず心配掛けて、面倒を掛けています。
この前も仙台から米を送ってきました。
米だけでなく、みかんやカップラーメン、レトルトの丼ものなど、いろいろ入っていました。
お母さんが元気な頃からいろいろ貰っていたよね。
僕が学生で一人暮らしをしている頃からだから、もう30年以上です。
本当にありがたいね。経済的なことよりお袋の気持ちがありがたい。
でもウチの息子たちは、これからの人生で、こういう母親のきめ細かい愛情を経験することなく過ごしていくんです。
お母さんが生きていれば、きっと仙台のおばあちゃんのように、息子たちがいくつになっても宅配便を送っていたろうね。
やっぱり息子たちは可哀想だ。

すみません、また愚痴っぽい話になってしまいました。
どうも段々寒くなってきて、最近ネガティブです。ちょっと鬱っぽいです。
なんか仕事も家事も嫌になってきました。
でも、安心してください。そんなこと言ったって、まあやることはやりますよ。
いろいろやる気はなくしていますが、合唱は楽しいし大丈夫です。
再来週あたり、新座のおばあちゃんとお墓に行きます。
ではそのときにまたね!

ippoより
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

呑む気オヤジの読書感想文・子の20~「ウルフガイ若き狼の肖像」

2008-11-05 | 本の話
ウルフガイ若き狼の肖像 (ハルキ文庫―アダルト・ウルフガイシリーズ)
平井 和正
角川春樹事務所

このアイテムの詳細を見る


*上記画像は「ハルキ文庫版」

♪「ウルフガイ・若き狼の肖像」平井和正著 角川文庫

以前にも書いたように、職場の先輩から相当古い文庫本が回ってくる。
先輩もどこからか(友人?取引先?)貰うらしく、読みたいものだけ読めばよいとのこと。

平井和正は、僕が子供の頃に夢中で見ていたTVアニメ「エイトマン」の原作者。
それに20代には「幻魔大戦」シリーズを読んだ。
「幻魔大戦」はスピード感がありめちゃくちゃ面白かったが十何巻か読み続けて、最後の最後が尻切れトンボみたいに終わってしまい、大いに憤慨した記憶がある。
途中わくわくしながら一気に読んで、最後に裏切られて怒ったのは、この「幻魔大戦」と、鈴木光司の「リング・らせん・ループ」シリーズぐらいだ。
鈴木光司は今でも許せん!(詳しくはそのうちに・・・)

さて「ウルフガイ・若き狼の肖像」
初版が昭和54年だというのだから、相当古い。角川文庫も昭和61年発行で、もう絶版らしい。
舞台は東京オリンピックが開催された昭和40年前後あたりで40年以上前だ。
満月の頃には不死身になる学生トップ屋(設定からして古い!)がヤクザや外人殺し屋、右翼の大物を相手に暴れまくる。
狼男シリーズの主人公の若き日々の記録ということで、まあ劇画の域を出ないと言うか、漫画として読めば良いと言うか・・・。
昭和50年代に読んでも舞台や主人公たちの会話が古臭いと感じるのではないか。
だから今読むと、正直言ってピンとこない。
それは仕方がないことだね。
平井和正という人は天才作家だったと思うが、この時代に読み返しても「陳腐」以外なにものでもない。


追伸)
この後読んだのが、井上靖の「氷壁」
これまた昭和30年代初めの話だが、舞台や会話は相当古臭いが、ストーリーは瑞々しく未だに感動的だ。
純文学と娯楽小説の差なのかな。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ボイストレーニング~その12

2008-11-05 | コンサート・LIVE・演劇などの話
9月から月1回にしたボイトレ。
月イチだとやっぱり久しぶりという感じで、あまり勉強にならないか。
もちろんやらないよりはやった方が良いに決まっているが、本当は最低でも月2回はやりたいところ。
ただ、僕の場合は月に2~3回は合唱で歌っているわけだから、先生に注意されたところは合唱で実践すればよいことだ。
発声の基本は、合唱団でやっているものとそう違いはない。
だからI先生の教えをきっちり合唱の発声に活かせば良いんだけどね・・・。

今日は、「ほっぺたの奥歯のところを両側から指で押しながら発声しましょう」
こうすると口が縦に開いて、喉の奥も広がるということ。
合唱でもやっている発声方法だ。
この口の形で、ドミソミドを「ア」「オ」「エ」で発声する。
それともうひとつ、「ブレスの時に舌が上がらないように」と注意された。
どうも僕は息を吸う時に、たまに舌の根元が上がってしまうらしい。
そうするときっちり息を吸えず、正しい腹式呼吸にならず、喉も広がらない。
確かに壁の鏡を見ながら発声してみると、たまに舌の根元が喉の奥(軟口蓋?)に引き上がることがある。
正しく息を吸うと、発声も正しいものになる・・・のだそうだ。
これからは誰もいないときに、洗面所の鏡を見ながら発声練習をしてみよう。

この後、久しぶりに「勿忘草」を歌った。
これも鏡と面と向って歌うと、口が正しく開いていないことが分かる。
きちんと縦に口を開けて正しい口の形を作り、正しく息を吸いながら歌うと、声も良くなるような気がする。
今日のキーワードは「鏡」と「舌を下げる」なのかな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

呑む気オヤジの“Dancyu”~最近の夕ご飯・ひとり鍋他

2008-11-03 | 食べ物・お酒の話
最近の夕飯を記録する。いつもの「生協頼み」は変わらず。
ご飯と味噌汁が写っているときは「休肝日」のはずなんだけど、ほとんどない。
健康増進月間の「節酒コース」は、早い段階で挫折です。
ということは、「メタボコース(=体重2Kg削減)」も無理?
まぁ、僕の場合2~3日節制すると体重は1~2Kgすぐ減るんだけどね・・・。
(なにせ全体の数パーセントなもので)


♪ひとり鍋&インゲンとベーコン炒め


冷蔵庫の豆腐がもう期限切れ。
一気に食べるには湯豆腐か!と思って作り始めたら、普通の鍋になってしまった。
結局肉とかいろいろ入れたくなってしまうんだな。
材料を一人用の土鍋に盛り付けておけば、後から帰ってきた息子にも出せるから便利。
インゲンは実家から送ってきた山形の農家直売のもの。旨い。


♪肉団子&ほうれん草卵炒め&鮭


冷凍肉団子にほうれん草とモヤシの卵炒めを添えた。
あとは生協の甘塩鮭。
最近の塩鮭は減塩で甘めのものが多い。僕はもう少し塩辛い鮭が好きだ。
キュウリの味噌は、高山で買ったものです。


♪鶏肉香味焼き&キャベツとツナのお浸し


生協の鶏肉をフライパンで焼くだけ。
あとはキャベツを茹でて水に晒し、搾ってツナと和える。
味はポン酢でもマヨネーズでもOK。

♪肉団子&さんま一夜干&オクラスープ


肉団子が続いているが、一応日にちは空いている。さんまは生協。
オクラスープは友人Yに教えてもらった。
味付けや材料は何でも良いが、オクラを刻んで入れるとスープにトロ味がついて美味しいとのこと。
確かに全体にトロ味がついて、優しい味になる。
これから冬に向っては身体が暖まってGoodです!
ところで、写っているビール、知っていますか?
北海道限定販売の「サッポロ・クラシック」です。このビール、旨いんだよね。
上星川の相鉄ローゼンで見つけて、思わず買ってしまった。


♪酢豚&キンピラごぼう


本日は休肝日なり。
酢豚は生協の「玉ねぎを加えて炒めるだけ」のやつ。
キンピラも生協のちゃんと刻んであって、味付けして炒めるだけ。
酢豚はGood、キンピラは硬かった。
もっと水分多くして長い時間炒めにすれば良かったか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

合唱練習(2008/11/01)

2008-11-02 | コンサート・LIVE・演劇などの話
合唱団の定期練習。
先日も書いたように、これから年末年始に掛けていろいろ行事がある。
定演が終わったからといって気を抜いていられない。

年明けの音楽祭出演のための新曲の音取りを行った。
今回はテナー系とバス系で2つの部屋に分かれて、それぞれ音取りを。
やっぱりこういうパート練習的なものは必要だと思う。
効率的だし、まずは同一パートの中でのきっちりとした音合わせが出来る。
今後も定期的にパート(テナー系とバス系)ごとの練習をやってゆくとのこと。
新しい曲を始めるときなどは、とても効果的だと思う。パート練習に賛成!
部屋が確保できるのなら、4つに分かれてやるのが一番良いと思うが、普段は無理。
そういう練習は合宿で、かな。

練習の後は、新入団のWさんの歓迎会&反省会。
相変わらず呑んで歌って…で、グリー経験者のWさんも満足していたようだ。
いつもなら根が生えたように最後まで居残るのだけれど、今日は9時前に店を出た。
そしてメンバーのTさん達と鶴見の某スナックへ。
住宅街の一角ながら、ベテランのママさんが仕切る店でなかなか楽しく呑めました。
というか、呑みよりはカラオケ目的で来たようなもの。
先週の病院訪問演奏の反省会の後も何人かでこのスナックに来たらしいが、僕は参加できず。
「残念だった」と話していたら「じゃあ、今日も行く?」ということになった。

ハイ、歌謡曲からフォークから演歌まで、散々歌いました。
それと、ちゃんと皆さんとハモリました。
ハモリは得意です!合唱のハモリより?得意です!! 皆さんに「気持ちいい!」と喜ばれました!!(多分)
カラオケ好き(らしい)のKさん、今度はご一緒しましょう。
アリスとか狩人とか、陽水&玉木とか、ハモリましょう!
もちろん合唱の新曲の練習もしっかりやりますが・・・。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする