呑む気オヤジ/蔵王山麓蓬莱庵便り

蔵王山麓暮らしのオヤジの日記。合唱も映画もドライブも温泉も、たまには俳句も・・・😄

山は良い、という話

2013-01-14 | 徒然なるままに

先週末も仙台ー川崎を駆け足で往復した。
土曜日の朝8時台の新幹線で上京し、昼からの横浜の男声合唱の練習に参加。夜はたっぷり呑んで、日曜は夕方から仙台で合唱団Pの練習があるので昼前の新幹線に乗る…。とんぼ返りで、川崎の家には寝に寄るだけ。
一週間前の正月に川崎に行ったばかりなので、今回はやめておこうと思ったが、今週末に「男の合唱まつりinみやぎ」があり、横浜からI男声合唱団も参加することになり、その打ち合わせもあったため、続けての上京とした。

新幹線には月に1回は乗っている。前にも書いたけれど、新幹線に乗ると必ず読むのが、車内情報誌の「トランヴェール」特にその巻頭の角田光代の旅エッセイが殊の外良い。
1月号は「アンチ・アンチエイジング」という題だった。以下要旨。

「初めて上高地に行った。松本から上高地までのバスでの移動時も行く道の両側の山の景色にくぎ付けになった。そして上高地から見上げる穂高連峰は、偶然にも初冠雪でうつくしいという言葉が大ざっぱに感じるほど繊細に入り組んだ光景だった。
間近に山を見ていると不思議に気持ちがしんとして、敬虔な心持になり、それは恐怖にも恍惚にも似ている。
若いときには山を見ても何も感じなかった。歳をとることによって、もののうつくしさに感動することが増えていくのなら、アンチエイジングなんてとんでもないことで、この先歳を重ねることが楽しみである」

そうなんだよなぁ。30代ぐらいまでは気にも留めなかったもの、美しいとも思わなかったものに、最近になって感動することが多くなった。映画を観たり、音楽を聴いたりして、涙がとまらなくなるのも、歳のせいで涙腺が緩んだだけではないんだよ。それだけ視野も感性も豊かになったということなんだと思う。歳を重ね「大人になる」ということも満更悪いものではない。

土曜日は天気が良くて快晴だった。東北新幹線で仙台から東京に向かうとき、西側に蔵王連峰、安達太良山、吾妻連峰、もう少し東京に近づくと那須連邦などが良く見えた。角田さんではないけど、ホントに山はいいねぇ。
3年ほど前に、山好きの父親を上高地と西穂高に連れて行ったけど、山々は観ていると本当に敬虔な気持ちになるから不思議なものだ。父も随分喜んでいたけど、連れていけてよかった。
今年の秋は黒部に行こうと思っている。母は一緒に行けるかな?


*画像は新幹線から撮った蔵王連峰…、と言いたいところだけど、シャッターチャンスがなくうまく撮れなかった。Googleの検索ページより拝借。でもまさにこんな感じに見えました。



コメント (1)
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