呑む気オヤジ/蔵王山麓蓬莱庵便り

蔵王山麓暮らしのオヤジの日記。合唱も映画もドライブも温泉も、たまには俳句も・・・😄

呑む気オヤジの読書感想文・子の17~「さまよう刃」

2008-07-30 | 本の話
さまよう刃 (角川文庫 ひ 16-6)
東野 圭吾
角川グループパブリッシング

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♪「さまよう刃」東野圭吾著 角川文庫

うはぁ~、やられたぁ~~!!
さすが東野、やっぱり東野、素晴らしい!!
久しぶりに本格的なミステリーを読んだ。
東野圭吾は、やっぱり面白いねぇ!!!

10代の獣のような若者に蹂躙され、薬のショックで死んでしまった一人娘。
父親の長峰は、犯人の居場所を告げる匿名の電話で復讐心に燃える。
一人めの犯人のアパートに忍び込み、偶然帰ってきた「トモザキ」を血祭りにあげる。
そしてもう一人の主犯格の菅野を追って、長野に向かう・・・。

未成年者の凶悪犯罪に対して、法律は家庭裁判所は警察は、何をしてくれるのか。
本来加害者を裁き、被害者を救済し、二度と同様の悲惨な事件が起きないように抑止力となるべき法律や刑罰が、少年法では「更生」という言葉のもとに加害者を守るために存在しているのか。
被害者の家族だけでなく、犯人を追いかける刑事たちにも素朴な疑問と割り切れなさが残る。
今まさに旬のテーマに、真っ向から挑んだ東野の慧眼に感服する。

最後の最後、ラストの6ページで事件解決に絡む重要なファクターが明かされる。
え~、そうだったのぉ?そういうことかよぉ~!やられたぁ~!!
はぁ~、これだから小説はやめられない。
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追伸 リフレッシュ休暇~然るに嬉しさも半ばなる哉

2008-07-30 | 徒然なるままに
多少職場も気になるが、なにせ社会人28年目にして初めての大型休暇。
嬉しくない訳がない。
でもホントは嬉しさ半分、いや実は大して嬉しくもない。
だって一緒に過ごす相手がいないんだから。

合併前の旧社では、休みが2週間の代わりに旅行クーポン券が付いた。
家族で2~3泊国内旅行に行くぐらい。
ある程度足せば夫婦でハワイに行けるぐらいの額だ。
要は「これまで無事勤めて来れたのも奥さんのお陰だから、旅行にでも連れていきなさい」という趣旨だ。
勤続20年の時はそれを楽しみにしていた。
「夫婦でハワイにでも行きたいね」「行けるといいね」
でもその希望は「夢」で終わることになる。
そんな話をしたしばらく後に妻は発病。
それでも、25年の頃には治癒していて、希望通りハワイに行けるかもしれないと考えたこともあった。
でも結局妻は病気に勝てなかった。

あぁ~、あいつと一緒にまたハワイに行きたかったなぁ。
ひとりで電車に乗って旅行したって、美術館回ったって、ドライブしたってつまらないよ。
なんでこんなことになっちゃったのかなぁ~
涙が出てきちゃうなぁ~


でもまあ、そんなにセンチになっていても仕方がない。
頂ける休みは頂きます。
やりたいことは山ほどあるんだから!
ひとりだって平気だい!ひとりも気楽でいいぞ!
でも、どれかのパートを付き合ってくれるという方がいらっしゃれば大歓迎ですよ!
ぜひお声掛けをお待ちしております。
ね、声掛けてね!一緒に遊ぼうよ!
コメント (4)
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