呑む気オヤジ/蔵王山麓蓬莱庵便り

蔵王山麓暮らしのオヤジの日記。合唱も映画もドライブも温泉も、たまには俳句も・・・😄

「ホヤ(海鞘)」は呑兵衛の友

2006-05-14 | 食べ物・お酒の話
♪「ホヤ」ほど好き嫌いがはっきりしている食べ物はない?
先日の朝日新聞になぎら健壱が「ホヤ」の話しを書いていた。昔三陸の居酒屋に行った時、店のオヤジさんから「あんたは相当の呑兵衛みたいだからホヤも食えるだろう」と言われ、初めて食べてみたらこれがとんでもなく不味かったが、一気に掻きこんだのでオヤジは好きだと勘違いし、お替りをくれた…という話し。でもなぎらさんは、お陰でホヤが大好物になったらしい。
父さんは呑兵衛の仙台人なので、当然ホヤが大好きだ。元々相当「磯臭」く、その匂いでホヤがダメな人が多いのだが、全然平気。多少鮮度が落ちて磯臭さが増したものでもOK。きりっと冷えた純米酒やぬる燗なんかにぴったりだ。なにっ、食べたことがない?あんたは酒呑みとして損をしてますぞ!
札幌にいたときによく行った居酒屋に「倶留芽」という店があった。ここは北海道では有名な釣り師のオヤジさん(地元のTVに釣り番組を持っている)がやっている店で、とにかく新鮮な魚介類を食べることが出来た。ここで食べた「赤ボヤ」は肉がぼってりと厚く鮮やかなオレンジ色をしていて全く磯臭くなかった。赤ボヤというのは青森から北海道にかけて採れるホヤで、三陸の「マボヤ」とは種類が違うらしい。酢の物の他、わさび醤油でそのまま食べる。いやぁ~美味かったなぁ~。また食いたいなぁ~。
でも当時の呑み仲間のKo(この前まで東京でも同じ部)はやっぱりダメだった。父さんには臭みを感じなくても、嫌いな人は敏感に感じ取るんだろうな。そういう意味で後天的にホヤを好きになったなぎら健壱は、本物の酒呑みだ。呑兵衛たるもの珍味を食いながら呑むのが醍醐味ってぇもんだよね。
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CD「本図書館」~Piada

2006-05-14 | コンサート・LIVE・演劇などの話


♪CD「本図書館」をいただいた…
ブログ仲間の「中年からのチェリストさん(Tommyさん)」からPiada(フルート、チェロ、ピアノのトリオ)のCDをいただいた。このチェリスト井上真那美さんがTommyさんのチェロの先生とのこと。ライナーノーツを拝見するとお若くて可愛らしい先生で、父さんは羨ましい…。父さんの昔からの夢のひとつが、若くて美人の先生(音大生でも可)にピアノを習うことだったが…本日のお題には関係ないか!
曲はクラシックとポピュラー、ジャズがコラボレートした感じのオリジナル曲だ。なかなかいいですね。曲目はリンク先を参照して欲しいが、それぞれに情景が目に浮かび、まさに絵本を読みながらBGMを聴いているような心持になる。1曲目の「登山列車と雨男」なんて、ケーブルカーがずんずん山を登っていく情景と、その中に乗っている折角の山登りに雨を降らした雨男の多少の情けなさがうまく表現されている(ライナーノーツ通りの感想?)。
日曜の午後に、TVを消して本や新聞を読みながら、または雨が降り出しそうな空を窓越しにボンヤリ眺めながら聴くのにぴったりのCDだね。フルートもチェロもいいなぁ。父さんはフルート持ってるよ。高校の時に、当時では結構高級な楽器を買った(いや親に買ってもらった)んだ。もう10年以上触っていない。トロンボーンはとっくに諦めたので、フルートをもう一回やってみるかな。ボサノバなんかもいいよね。Tommyさん、CDありがとう!3年後ぐらいのトリオデビューを目指しますか?


(写真はPiadaのブログより転載)
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呑む気とうさんの読書感想文・その24「終末のフール」

2006-05-14 | 本の話
終末のフール

集英社

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♪「終末のフール」伊坂幸太郎著 集英社
伊坂幸太郎は「ラッシュ・ライフ」以来2冊目。「ラッシュ・ライフ」が結構シュールで、村上春樹っぽいところがあり、次の作品を読むのをためらっていたところがあった。村上ワールドは、父さんは未だについて行けないところがある。でも伊坂幸太郎の最近の作品は方向性が変わってきたと聞いたし、彼が父さんの出身地仙台在住で、小説の舞台も仙台であるため読んでみようと思った。
なかなか良かったよ。3年後に小惑星が地球に衝突し人類は滅亡する。5年前に発表され世の中はパニックになり暴動や略奪が横行するが、最近はその混乱も落ち着いてきた。8組の老若男女は残された人生をどのように過ごすのか…。
実際にこんなシチュエーションに遭遇したら、自分は登場人物のような落ち着いた、達観した態度でいられるか自信がない。多くの人たちのように騒乱に巻き込まれて命を落とすか、もしくは悲観的になって自ら命を絶ってしまうかもしれないな。まあそこを乗り越えたからこそ、この8組はそれぞれの苦悩や問題を抱えながらも、前向きに「最後の時」を迎えようとしているのだろう。連作短編で登場人物は異なるが、物語が進むにつれていろいろ絡みが出てくる。伊坂お得意のパターン?
人類滅亡を前に登場人物は、家族とは?親子とは?友人とは?と自ら問い、最後の時間の過ごし方を模索する。みんなそれぞれ方向性を見出して穏やかな終末を迎えようとしているように思えるが、もし人類滅亡がなければそのまま模索したり悩んだりのままで人生を終えてしまうんだろうか。それもまた寂しい気がするね。
個人的には「太陽のシール」「演劇のオール」「深海のポール」が印象深かった。重松清の作品に通ずるところもあり、とても心に残る作品でありました。Maririnちゃん、読むかい?
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