9月11日(水)曇
昨日は典型的な退職老人の日になってしまったかも。
午前は歯医者に行き、入れ歯を2ヶ月以上外していたツケで片側の奥歯に負荷がかかり過ぎて歯茎が腫れてしまい、その治療に。そしてその後胸やけがこの2,3日続くので行きつけの内科医に行き診察を受け、逆流性食道炎の疑いがあるとのことで、また胃カメラを飲むことになってしまいました。3ヶ月前の人間ドックで悪戦苦闘の末やっと飲めたのにまたとは・・・トホホ。
診察が終わったのが午後3時、その後見たかった映画を見るために名古屋駅前に。
タイムスクープハンター・・・安土城最後の1日 と言う映画です。実は一昨日安土城に行った際、この映画のロケがあったことを知り、見ておきたいと思った訳です。
内容は本能寺の変の後、安土城が1日で焼失してしまった真相を未来からタイムスクープハンターが探ることになると言ったストーリーです。安土城跡を見たことない人には単なるストーリーを楽しむだけですが、一度城跡を見ておくと安土城跡の石垣の上にこんなスケールの大きな城があったのかと言った想像を掻き立てる楽しみがあります。主人公達が総見寺の仁王門から天守台に登って行くシーンなどはまさに数日前自分が見て来たそのものが目に浮かび良かったですよ。
ただストーリーとしては明智軍も織田方も出て来ないことや野盗が忍び込んで主人公たちとの戦いの中で火事となり焼失したことになっていました。
安土城焼失の真相は未だにわかっていませんが、明智軍が火を付けて逃げたと言う説や織田信雄が明智に奪われるのを防ぐために火を付けた説など様々な憶測がされているようです。いずれにしてもこのスケールの大きな城が信長の死と共にわずか数年で焼失してしまったことは残念でなりません。最近になって当時来日していたキリスト教宣教師等の記述から城の様子がわかり、天守など再現されてきましたが、多分あのスケールの天守台など復元することは経済的にも無理なことのようです。1500年代に地上6階建ての建築物を創ること自体とんでもないことだったでしょうから、改めて信長と言う男の凄さを思い知らされます。そのためにあちこちから石や建物を運んできたことが階段の石仏の多さや仁王門などから想像でき、目的のためなら手段を選ばない信長と言う男の恐さのような物も改めて感じることが実際に行ってみると良くわかります。
自分は数々の城巡りをしていますが、この城跡だけの安土には今までの城巡りとは一線を画したスケールと焼失して欲しくなかったと言う感情が強く残ったのです。
まだまだ百名城巡りは続けて行きますがこれ以上の感慨があるかどうか?です。もっとも今まで行った城や城跡にもそれぞれの素晴らしさや歴史的悲運を彷彿させる別の感情もあり、だんだん病み付きになりそうです。