”しんさん”のよもやま話

僕のビジネス感や社会現象に対する意見とかを趣味のヨットやゴルフ等の話を織り交ぜながらよもやま話的に発信します。

しんさんのよもやま話

2011年02月21日 22時22分21秒 | Weblog
2月21日(月)晴

暖かな天気でした。名古屋は3月下旬の暖かさだったそうです。確かに今朝はコートのインナーをはずそうかと思ったくらい暖かでした。もっとも春の訪れは三寒四温、暖かくなったり、寒くなったりですからまた寒くなるだろうとはずすのは止めにしました。明日も暖かな一日になるそうです。とは言っても毎日ビルの中での仕事ですから通勤時とランチの時しか感じることはできません。

ところで今日は論語の中から「巧言は徳を乱る」と言う言葉を考えてみましょう。巧言とは美辞麗句を並べたもっともな言葉と解釈すれば良いと思います。そう言った美辞麗句が人間の徳を乱すとはいったいどう言うことでしょうか?僕はすぐに最近のモンスターペアレントが頭に浮かんでしまいました。モンスターペアレントだけでなく最近の日本人は頭がよくなったのか、自分のことは棚に上げて、もっともらしい論理で相手を批判するケースが多くなってしまったような気がします。多分にアメリカの影響もあると思いますが、徳のない殺伐とした社会にしてしまっているような気がしてなりません。

川に子供が落ちてけがをしたら、川を管理している行政が悪いと言って安全対策を取れと言うし、家庭用シュレッダーに子供が手を挟んでけがをしたと言ってはメーカーの安全対策が取られていないからだと言うし、学校の工作で子供が手を切ったらこれも学校の責任だから損害賠償しろ等々自分が損をしたものはすべて他人の責任に転嫁して、もっともな論理を展開しています。物事には裏と表、陰と陽があってある側面から見れば正論ですが、逆の見方をすればおまえの責任だろといった話が多いのです。株で損をしたから損失を補てんしろ、とかうまい儲け話に乗って損をしたのはだましたヤツが悪いとマスコミも大騒ぎをします。でもそう言うあなたも欲に目がくらんで儲け話に乗ったんじゃないですかと言いたい事件もたくさんあります。確かにだますヤツも悪いし、安全に配慮していなかった人も悪いのですが、自分も注意を怠ったり、子供のしつけもできていないことも問題です。相手だけを責めてまったく反省もしていない人たちばかりの社会に「徳」などあろうはずもありません。お互いが配慮しあうことによって住みやすい世の中になるのではないでしょうか。

最近個人情報保護などと言う言葉がいろいろな局面でもっともらしく叫ばれています。最近では個人情報保護のために学校でも保護者の住所や職業はわからないそうです。個人情報を使って悪いことをする奴がいるからそうなるのでしょうけど、こんなことばかりではどんどん管理ばかりが強化されて、どんどん住みにくい世の中になってしまうんじゃないでしょうか。

もっと人としての在り方を我々一人一人が真剣に考え、お互いに思いやる道徳を確立する小さな輪を広げていく必要があるような気がします。そう言う意味ですべてを法律に委ねるのではなく、我々自身が非道徳に対して強く対処していくべきかもしれません。

「巧言は徳を乱る」現在の日本はまさに孔子の言ったように巧言ばかりで徳のない世の中に向かっているようです。偉そうなことを言ってすいません。かく言う自分も反省ないままに小賢しい正論を振り回しているのかもしれません。気をつけたいものです。
今日はここまでです。それではまた。

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