西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

非受験科目の大切さー家庭科、体育、美術、音楽などー

2010-08-10 | 文化論、科学・技術論
高校や大学への「受験科目」は、一般に国語(日本語)、数学、理科(物理、化学、生物、地学等)、社会(日本史、世界史、地理、公民等)、英語(外国語)となっている。

最近読んだ雑誌『U7』(8月号)で、東大副学長の小島憲道さん(京大理学部卒、京大助手、助教授から東大教授、現・副学長)が「恩師を語る」で、鳥取大学付属中学の前田祐一先生(東大理Ⅰから航空工学、健康を害して文系にかわり、社会科教諭)の言葉を紹介している。

「君達がこれから高校に進学すると、数学、英語などの主要科目が重要視され、音楽や美術などの科目が軽視されがちになると思うが、社会に出た時、芸術の素養と感性が最も重要となる。どうかそのような感性を持って欲しい。そうでなければ、いくら勉強が出来ても私は君達を軽蔑する。」と。

私は、美術や音楽だけでなく、体育や家庭科も大切と思う。体がしっかりして健康でなければ何事も「しっかりやろう」との気分も起こらないし、基本的生活力の理解と涵養ー家庭科の目標ーがないと、生活の豊かさ目標も掴めないのではないか。

以上の受験科目、非受験科目にストレートに対応するのは、やや難しいが、
食育→体育→徳育→知育という順で教育が積み上がっているという観点に立つと、全体を関連付けて重みも付けて展開する要があろう。