ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2022.11.5 エンハーツ34クール目 さらに減量30回目投与後10日目のこと 家の鍵を壊すことにならなくて良かった!

2022-11-05 21:52:00 | 

 昨夜はとにかく眠くて眠くて、早々と八朔の香りのお風呂に浸かり、ベッドに入った。夜中に一度お手洗いで目覚めたけれど、その後いつも通りの目覚ましが鳴るまでしっかり眠った。
 再び土曜日仕様のアラームが鳴ってゆるゆると起きる。朝ドラの復習を見ながら朝食を摂る。新聞を読みながら、紅茶をひっくり返し、エンハーツダイアリー等を濡らしてしまう。嗚呼、間抜けだ。

 今日は団地の除草作業の日。我が家の名代として夫が参加してくれる。送り出して、ごみをまとめたり、洗濯の準備等をしているうちに、1時間半弱でペットボトルのお土産を持って夫が帰宅した。わが棟では6世帯しか参加していなかったという。出席率4割弱。
 着ているものをすべて脱いでもらって洗濯機を回す。いいお天気である。夫は着替えてかかりつけクリニックへ向かった。
 洗濯物を干していると、ピンポンが鳴る。お向かいのお父様が大阪土産を届けに来てくださった。私はこの豚まんが大好き。息子には頼んで買ってきてもらうのだけれど、駅構内のお店は長蛇の列で時間がないとゲットできない。前回もそうだった。思わず、「大好きです!」と破顔の笑顔で有難く頂戴した。

 お昼はレンチン等で冷蔵庫内を片付けて出かけるつもりだったけれど、急遽こちらがランチになった。やっぱり美味だ。食べたかったものがちゃんと頂けて大満足。
 洗濯物を取り込み、いざ、タクシーを呼んでお出かけである。

 明日から3泊のツアーに参加するのだが、早朝便で集合時間が早いため、空港ホテルに前泊する。今日は何時までに行かなければというわけではないので、リムジンバスではなく、電車を乗り継ぎ、途中百貨店でお歳暮の手配をしながら、向かうことにした。

 車内のお供は山本文緒さんの「自転しながら公転する」(新潮文庫)。
 ハードカバーの時から気になっていたが、ようやく文庫化された。一昨日ぽちっとして届いたばかりだ。
 帯には「恋愛、仕事、家族のこと。全部がんばるなんて、無理!読者から圧倒的な支持を集めた傑作長編」とある。昨年の本屋大賞ノミネート作品でもある。既に山本さんは膵臓がんのため、他界されて1年になる。私より1つ年下で、まだまだこれから、だったのに。読み始めると、グイグイと引き込まれ、あっという間に終点になった。
 
 その間、夫は爆睡である。2人ともキャリーケースを持っているので、エレベーターやエスカレーターに乗って駅ナカを迂回して歩く。ターミナル駅はとんでもなく混んでいる。
 百貨店のお歳暮売り場もどれだけ混んでいるだろう、1時間は待つだろうか、と覚悟して番号札を取りに行ってみると、すぐにご案内出来ますとのこと。では、と送り先ごとに送るものを選んで歩く。夫には待合椅子(びっくりするほど誰も座っていない。いつもは満席なのに)でキャリーケース2つを見ていてもらう。
 同時開催されていた催事場の混雑とは違って、土曜日だというのにこんなにガラガラだったのは記憶にある限り、ない。

 すべて恙なく手配が終わって、夫と2人でガラガラ抽選をし(夫が1本だけ3等賞を当てた。)、早く終わってよかったね、ではホテルに向かおうか、と言った途端である。
 夫が両手を開いて「Oh,My God!」のポーズ。リュックを忘れてきたというのだ。また、やったのか。もしかしたら今待っていた席に、と戻ってみたけれど、ない。いつものパターン、電車の網棚である。

 あれだけ網棚で嫌な思いをしているのに、まだ置くのである。そして置いたことを忘れて平気の平左で電車を降りてしまう人なのである。そもそも荷物を持つのが嫌いというのは、わかる。でも、大の大人である。荷物は持たなければならないので持っているのだ。心底おめでたいのか、馬鹿なのか。

 ちょっと買い物もできたら、なんていう目論見はあっという間に雲散霧消。でも、まだ駅に到着してから40分ほどしか経っていない。まだ追いつけるかもしれない。拾得物センターに行ってしまうと、今日中には受け取れないかもしれない。キャリーケースを引きながら急ぎ拾得物受付窓口まで。

 何が入っているかといえば、大事なものベスト3は家の鍵、交通系ICカード、そしてヘッドフォンステレオである。家の鍵は夫が持つというので私は置いてきた。つまり、見つからなければ、帰宅しても家に入れないという非常事態になる。
 鍵を壊してもらって入るか、それとも息子に宅配便で送ってもらうか、頭がぐるんぐるんする。はあ、熱が出そうである。

 最寄り駅から乗ってきた電車の発車時刻は明確に覚えているし、乗った車両の一番後ろの優先席の上の網棚ということはわかっている。けれど、何号車だったのかがはっきりしない。夫は〇両目だというが、私はそうではない気が・・・でも自信がない。既にその電車は折り返して再び終点方向に向かって走っている。

 対応してくれた女性は、乗った車両が確実ならば途中駅でピックアップもできるが、そうでないので、全車両はチェックできない。あと少しで終点に到着するので、そこで近辺を探索する、という。
 到着して10分ほどしたら結果がわかりますので、と言われてその時間に行ってみるも、夫が言った〇両目の前後合わせて3両をチェックしたけれど、なかったとのこと。ああ、これは持っていかれてしまったかもしれない。

 LINEで息子にかくかくしかじかと鍵のことを話したら、びっくりして電話がかかってきた。さすがに鉄道会社勤務なので、色々頼りになる。どうも私の記憶の車両の可能性が高いことがわかり、ダメ元でその車両もチェックして頂けないかお願いに行く。
 その電車は再び上り方面に折り返し、あと15分ほどで途中停車駅に到着とのこと。発覚してから胃が痛くなりそうな、とんでもない時間を過ごすこと1時間弱。
 果たして本当に日本はいい国です、という結果になった。

 「リュックなので見つかると思うのですが・・・」とは言われていたけれど、以前の網棚事件でコンパクトデジカメやアーミーナイフ等が入ったショルダーバッグは結局出てこなかった。
 幸いなことに、今回は途中駅で私が言った車両の網棚にそれらしきリュックがあり、駅員さんが確保してくださっているという。中身の状況はわからないけれど、とにかくそこの駅まで夫が往復することになった。

 大きなキャリーケースは私に預け、私は駅ナカカフェで1時間ちょっと夫の帰りを待つ。本を読む時間にはなったけれど、本当にどうしたものか。忘れ物大王ジュニアの方がよほど自分を分かっているし、痛い目に遭った後は学習している。なのに当の忘れ物大王はなぜに3歩歩くとすべて記憶の彼方なのだろう。

 リュックを背負って帰ってきた夫と合流。何事もなくホテルにチェックイン出来れば明るいうちだったのに、2時間以上たっぷりロスしたため、空港に到着したのは夜になった。
 ホテルは、海外に行く人たちで溢れている国際線ターミナルにある。もう皆海外旅行解禁なんだなあ、と改めて思う。ひとまずホテルでチェックインを済ませる。

 母にMeet通話でご機嫌伺い。明日から旅行で今日は前泊することと、夫の網棚事件を報告する。今日は一人でお不動さんまでバスで往復したそうだ。それほど混んでいなかったとのこと。

 ホテルは期せずして全国旅行支援のプランで、明日まで使えるクーポン付きだった。ホテルで夕食にするかどうしようか、ととりあえず空港内を見て歩くが、どのショップも既にクローズである。シャッターが下りているお店ばかりでびっくり。
 さらにホテル内レストランではクーポンは取り扱わないとことがわかり、明朝までに使える見込みがないので、唯一使えるというラーメン屋さんに入ってお腹を満たした。店員さんもお隣のお客さんも外国の方たちばかり。ラーメン自体は美味しく頂き、コンビニで明日の朝食等を調達して部屋に戻ってきた。

 というわけで、今回の旅行の始まりは波乱万丈。最初に厄落としとして、明日からは万事うまくいくとよいのだけれど・・・。

 今夜は高校のオンライン交流会だが、明日が早いので、他の人たちも希望しているアーカイブ配信にかけることにした。
 とにもかくにも、夫に振り回されてぐったり疲れた身と心を洗い場付きお風呂で癒して早く休みたい。それでもこの夫を遺しては逝けない、というのが私の原動力であるのかもしれない。
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2022.11.5 乳がん患者さんのための"おうちでゆったりオンライン瞑想ヨーガ秋&冬クラス"開催のお知らせ

2022-11-05 11:42:23 | お知らせ

 早いもので、オンラインクラスを開始してから2年半余りが過ぎました。
 コロナ禍が落ち着くまで、今、出来ることを・・・、と手探りで始められた患者会ASHAREさん主催の“乳がん患者さんのためのオンライン瞑想ヨーガクラス“が、これほど長く続くことになるとは、当時は思いもよりませんでした。

 3回目、4回目のワクチン接種が進み、オミクロン株のワクチンの接種も可能になりました。海外からの旅行客の姿も街中で見かけるようになってきました。一方、第8波とインフルエンザの同時流行も懸念されています。そんな中、気を取り直して11月と12月、秋&冬クラスのご案内です。

 「寒さの感じられる季節になってきましたね。瞑想ヨーガで身体をしっかりほぐして、身体も心もポカポカ&リフレッシュしましょう♪」
 新しいオンライン瞑想ヨーガクラスもスタートからおかげ様で1周年。クラス時間10分プラスの<たっぷり70分にアップグレード>も大好評!今回も感謝の気持ちを込めて、なんと人気のアロマギフトからお好きなものを選べる<お得な1周年記念キャンペーン>を実施しています♪」とのことです。
 
 再び皆さんと集うリアルクラスを開催するまで、遠方にお住まいの方にも気軽にご参加頂ける、体調等により移動が厳しい方にも会場往復のご負担なく参加して頂ける、というオンライン実施のメリットを生かしながら、リアルクラスの時の内容に近いクラスとして、おかげさまでご好評を頂いております。
 
 乳がん患者さん、また、そのご家族であればどなたでもご参加頂けます。

 下記にリンクさせて頂きます。

 11月もまだお席に余裕があるようです。沢山の方とお目にかかる事を楽しみに、引き続き体調管理をしながら精進を重ねてまいります。
 引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

 乳がん患者さんのためのオンライン瞑想ヨーガクラス
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