ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2011.10.5 ハーセプチン144回目(3倍量7回目)、ナベルビン20クール1回目

2011-10-05 21:17:06 | 治療日記
 天気予報通り朝から雨。気温も上がらないと聞いて、しっかりコートを着込んで大きな傘を差して家を出た。電車はほぼ順調で、予定通り病院に入った。月初めで採血とレントゲンもある。今日は長丁場を覚悟する。

 採血は30人弱の待ちだったが、看護師さん、技師さんたちがフル回転で30分ほどの待ち時間で済んだ。そして、不思議なほど痛くなく針を刺してくれる看護師のHさんに当たってほっとする。「とても久しぶりですね、いつも念じているのですが、微妙に当たらなくて・・・」とご挨拶した。今日は腫瘍マーカーも含み3本の採取。
 その足で2階に上がり、レントゲン撮影へ。5人ほど待っていたが、10分ほどで無事撮影終了。
 1階に降りて腫瘍内科へ移動。月初めなので保険証の確認を済ませ、待つ。なかなか「中待合へどうぞ」の番号ランプが点かなかった。2時間近く待ってようやく中待合に入り、その後15分ほどで診察室に入った。

 2週間の状況報告から。やはり投与翌日後半から気持ちが悪く、ナウゼリンのお世話になった話をする。その後も頭痛でロキソニンを飲んだこと、酷い下痢をしてビオスリーを2日飲んだこと等をご報告。先生は「なかなかうまくいかないですね。」と。
 今日のレントゲンの結果は前回8月と比べて「不変」。左肺の腫瘍茎も殆ど変らず、カテーテルの位置も変化なかった。そして白血球は2800で好中球は36%。ぎりぎりで1000をクリアしていたのでほっとする。さらには、ここのところじわじわと上昇を続けていたCA15-3のマーカーが、前回より1割減って正常範囲内に戻った。嬉しい!
 先生がおっしゃるには「正常上限のあたりで安定させたままでいる」ということ。「つまりナベルビンが効いているということ、安定しているということは良いことですよね。」とダメ押しし、頷かせてしまう。

 そして、これまでの吐き気止めの投与の経緯をチェック。デキサート2アンプル+グラニセトロン、デキサート1アンプル+グラニセトロン、グラニセトロン、と続けてきたが、今回は遅発性の吐き気に効果があるアロキシを試してみましょうか、ということになった。というのも、デキサート+グラニセトロン、デキサート+アロキシを比較した場合、投与1日目は変わらないが、2日目はデキサートなしならアロキシの方が効果が高い、という結果がわかっているのだそうだ。
 デキサートを入れると不眠になるので、これなしで眠れて、さらに効果が高いなら迷うことはない、と思った。薬価は高いようだが、これで気持ち悪さが回避できるなら、ナベルビンは奏功していると分かっているのだから、万々歳だ。グラニセトロンと同様に便秘は強く出るようなので、お昼からマグラックスを飲むことにする。

 お昼過ぎに診察室から化学療法室へ移動。10分ほどして点滴椅子に案内された。これでは当然ランチタイムには間に合わない、ということで、売店で昼食を調達して戻った。
 今日の針刺はOさん。ちょっと痛かったが、逆血は問題なし。珍しく血圧も109-71という。体温は6度1分。
 薬が到着するまで待ち、今日の点滴は4本。ハーセプチン、アロキシ、ナベルビン、生理食塩水だ。ナベルビンは少し時間がかかったが、それ以外は順調で、2時間半で終了。終了時は血圧が90-50台に戻っていた。
 抜針もOさんだったが、全く衝撃なく痛みもなかった。思わず「お上手でした!」と一言お礼を言うと、「いつも出来るといいのですが、毎回違って・・・アロキシが効くといいですね。期待してます。」とのこと。

 今日は2冊読んだ。そのご報告はまた明日。

 会計が混んでおり、結局、本日の病院滞在時間は6時間半弱。病院のエントランスには金木犀の生け垣がある。雨にもかかわらず、ふくよかな香りをふりまいていた。外はかなり雨脚が強くなっており、傘を差していても駅まで歩いただけでびしょ濡れだった。

 さすがに疲労困憊。帰宅途中でお弁当を買って、最寄駅からタクシーに乗ってしまった。軟弱だ。
コメント
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