生き生き箕面通信

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細川候補の目玉は「脱原発+東北重視のオリンピック」――本日、公約発表

2014-01-22 07:14:43 | 政治

おはようございます。
生き生き箕面通信1857(140122)をお届けします。

・細川候補の目玉は「脱原発+東北重視のオリンピック」――本日、公約発表

 細川護熙(もりひろ)候補の都知事選公約が本日1月22日、お待たせのかたちで発表されます。明日の公示を控え、ギリギリの滑り込みのように見えます。しかし、これも作戦上のやむを得ない結果のようです。

 昨日、テレビ東京がスクープした「細川公約」によると、最大の目玉は、もちろんワンイシューといわれる「脱原発」です。続いて、東京オリンピックにどう対応するかですが、「東北地方を重視したオリンピック」を掲げるようです。

 首都直下型地震などに対しては、象徴的に「日本橋にかかる高速道路の撤去と老朽化対策」を打ち出す。

 僕が重視するのは、「正社員と派遣社員の待遇格差をなくす同一労働・同一賃金の実施」です。

 さらに、「しがらみのない立場で国に先んじて社会保障改革を行い、待機児童ゼロを実現する」も重点事項とするようです。

 多くの人が心配する佐川急便がらみの「1億円問題」は、本当に決着済みで、まったく心配はいらないと確信するにいたりました。自公を中心とするマスゾエ陣営の息のかかったメディアがヒステリックにネガティブ・キャンペーンを繰り広げるだけの話だと判断します。「ノー・プロブレム」。オバマ大統領も反対陣営からあることないこと激しいネガ・キャンにさらされました。

 こうしたネガ・キャンが手ぐすね引いて待ち構えていましたから、「飛んで火にいる夏の虫」にならないためには、公示ギリギリのタイミングにするほかありませんでした。待ち構えるネガ・キャンたちにはどんなに丁寧に説明しても、すべてゆがめてしまい、新しいネガ・キャンの材料に仕立てて何も知らない人たちの頭に刷り込みます。

 ネガ・キャンを引き受けるグループには、読売新聞の橋下五郎・特別編集委員、時事通信の田崎史郎・解説委員、読売テレビの辛坊治郎などというどうしようもない連中が連綿と控えています。週刊誌も、得たりや応と参戦してきます。どこかからかなりのカネが出ているのはもちろんです。そうした金主としてさまざまな組織が控えています。官邸の官房機密費も、大手の金主です。

 宇都宮健児候補の陣営からは、「あの小泉純一郎の市場原理主義に痛めつけられたことを忘れることはできない」「細川候補は、辞任せざるを得なかった猪瀬の2倍、1億円問題があり、まさに倍返しではないか」「宇都宮氏の実績と、掲げる誠実な理念を台無しにするのか」という批判、中傷が浴びせられています。

 細川氏支援を打ち出した文化人・市民グループには、「いまだに公約を発表できない細川氏をなぜ、支援できるのか。その根拠は何か」と、一見もっともらしい疑問も投げかけられています。

 しかし、手ぐすね引いて待ち構える、用意されたワナをまず避けることが目標に到達する最善の策です。この際実践的には、「虎口に入らずんば」の精神は蛮勇にすぎない。

 私たち脱原発を求める市民運動の最大の課題は、左翼・右翼の立場の違いを超えて、いかに多くの票を結集し、脱原発への一歩を踏み出すかです。自民党の中にも、河野太郎氏らのグループがおり、小泉進次郎氏も「舛添氏に大儀なない」と批判しています。こうした人々の受け皿になれるのは、細川候補です。理念の正しさを競っている暇はなく、やむなく脱原発路線を走る勝ち馬を勝たせる策しかないのが現実です。

 共産党はその点で、いつも味方のはずの陣営を裏切り、結果として敵方を勝たせるのです。今回も宇都宮候補にこだわり、升添要一の勝利に貢献するのかもしれません。その暁には、安倍晋三という男から、表彰状を授けられればいいでしょう。山本太郎、三宅洋平、雨宮処凛さんらも、大きな状況に目を向けていただきたい。

 私たちは、たとえ不本意でもここは「勝ち」が見込める細川護熙(もりひろ)候補で勝利を得、「原発ゼロ社会」への大きな一歩を踏み出したいものです。まず、安倍を倒すこと。暴走車を止めたうえで、次の理念を実現する手順を踏みましょう。闘いは長く続きます。