生き生き箕面通信

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1840 ・安倍首相をよいしょする百田尚樹という物書きのおぞましさ

2014-01-05 07:37:28 | 政治

おはようございます。
生き生き箕面通信1840(140105)をお届けします。

・安倍首相をよいしょする百田尚樹という物書きのおぞましさ

 「日本よ、世界の真ん中で咲き誇れ」という本の広告に、安倍という首相と百田という物書きの大きな写真がありました。現役首相初の書きおろし本なのだそうです。

 この本の帯に、百田氏が安倍氏のことを「日本を取り戻すために戻ってきた人」と、麗々しくおべんちゃらしています。

 「海賊とよばれた男」という百田氏の作品を読んだときは、「面白い」と率直に感じました。「本屋大賞」を受けたのもむべなるかな、と思ったものです。グローバル石油資本のオイル・メジャーズと闘い続けた出光興産の創業者、出光佐三氏の生き様を知ることができて、感銘を受けたものです。

 ところが、最近は安倍首相の宣伝マンとして、嬉々としていそしんでいます。安倍首相も、自分の分身としてNHKの経営委員に送り込んだりしました。安倍という男がNHK乗っ取りの決め手として送り込んだのが、百田氏だったといえるうさん臭い人事です。

 百田氏は、本業が小説家であり。、小説家とは「上手にウソをつくのが商売」です。今、大ヒット上映中という映画「永遠のゼロ」。百田氏の小説を映画化したもので、感想欄には「涙が止まらなかった」などが並んでいます。

 しかし、この中にも実に巧妙にウソを仕込んでいます。ゼロ戦という戦闘機乗りが、「特攻」を志願して死んでいく話です。「命を大事にせよ」と強調する風に見せかけておいて、最後はいつの間にか「特攻」を美談に仕立てる筋立てです。テクニシャンの技を使いこなし、”感動”を与えるお涙ちょうだいものです。

 ヒトラーの宣伝大臣として、「プロパガンダの天才」と評されたゲッベルス。安倍という男は前回首相の座を放り出した時の反省として、国民の世論を誘導する「政府広報」の重要さを肝に刻んだと見えます。NHKを意のままに使いこなす手法に特別の配慮をし、おそらくゲッベルス役に百田氏を模しているようです。

 ウソ八百を並べてきた安倍氏、上手なウソつきの百田氏。ウソのコンビが進める日本丸のかじ取りで、私たちの国はどこへ流されていくのでしょうか。