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生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信914 ・映画「亡命」――「獄」につながれた言論

2011-06-09 06:26:17 | 日記
おはようございます。政治評論家の青山繁晴氏が「ぼくは逮捕されそうになった」と暴露しました。東電の福島原発に直接入って現地の状況をテレビ・カメラで伝え、吉田昌郎所長とインタビューしたことが、民主党内で問題になったようです。
生き生き箕面通信914(110609)をお届けします。

・映画「亡命」――「獄」につながれた言論

 「言論の自由」のために中国から亡命せざるを得なかった人たちの姿を追ったドキュメンタリー映画「亡命」を観ました。日本の映画製作・配給会社「シグロ」の企画・製作です。

 証言1:中国政府は、外国から自由な言論が入ってこないようにする現代版「万里の長城」を築いて
      いる。
 証言2:亡命せずに中国にとどまっている人は居ながらにして「獄」につながれている。言論の言が
      犬2匹にはさまれている。家の前には公安警察が2人見張っている。中国は、「獄」大国だ。

 ひるがえって日本はどうでしょうか。一見、何を言っても自由な「言論の自由」があふれているようです。ところが、一皮めくってみると、まともな言論が排除される「見えない万里の長城」が築かれていることに気づきます。

 卑近な例では、つい最近まで大手の新聞、テレビでは、「脱原発」はタブーでした。いまは、「米国債の売却問題」にがっちりした鍵がかかっています。

 原発の危険については、例えば「京大の熊取6人組」が一生懸命に訴えました。が、時の権力と電力業界が東大の原子力学者と手を組んでメディアにも手を回し、「長城」の外に押し出してきました。小出裕章氏は、どんなに学問的な業績があっても、いまだに助教(助手)の立場に留め置かれたままです。

 小沢問題についても、検察からの「冤罪」といえるリーク情報が一方的に流され、それに対する言説はただただ排除されてきました。そうした一方だけに偏った検察の「大本営発表情報」を拡声器もどきに広めてきたのが、朝日新聞をはじめ大手メディアです。理由も明らかにせず、「大悪人」「大嫌いな仏頂面」のイメージを植え付け、執拗に排除し続けてきました。背後にはアメリカがうごめいています。日本の「言論の自由」も危ういものです。

 映画では、亡命言論人へインタビューをする中で、言論を通じて「祖国の民主化」のために不自由な生活に耐えながら活動している人たちの姿を浮かび上がらせています。

 決して希望を捨てることなく、「中国の春」が訪れるように懸命に闘っている人々がいます。