生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信921 ・石原親子の下劣な品性

2011-06-16 06:28:52 | 日記
おはようございます。「怖くてできぬ国民投票」(今朝の朝日川柳より)
生き生き箕面通信921(110616 )をお届けします。

・石原親子の下劣な品性

 親の石原慎太郎・東京都知事は、「原発は安全性の問題だよ。現にフランスは今もやっている。学者の中には『放射能は体にいい』という人もいる」と、原発を積極的に容認し、推進する立場を明確にしています。

 子の石原伸晃・自民党幹事長は、イタリアの原発再開の是非を問う国民投票で「9割超が反対」という圧倒的に「ノー」を突きつけた結果を受けて、「集団ヒステリーだ」と、いってのけました。

 親も親なら、子も子。この親にしてこの子あり。親子そろって、人間性を疑われる言動です。なぜ、こうした人々が大手を振って幅を利かすのでしょう。

 この親子とも、選挙で多くの支持を受けて選ばれてきました。東京都には、こうした人を持ち上げる空気が強いということのようです。ある種のタレントとして持ち上げる空気。中身を自分の頭で判断
することなく、「テレビや新聞がよく取り上げるから、なんとなく良さそう」くらいの空気のようです。

 日本は、アメリカの広島、長崎への原爆投下によって多くの犠牲者が出ました。太平洋上でのアメリカの水爆実験では第五福竜丸で被ばくした久保山愛吉さんが犠牲になりました。そしてまた、今回の原子力事故。多くの人が住み慣れた家を離れざるを得ず、いつ帰ることができるかメドもつきません。

 広島の原爆慰霊碑には「過ちは繰り返しませぬ」と、誓いの言葉が刻まれています。

 福島原発事故の影響で飼っていた牛を処分して廃業せざるを得なかった酪農家の 50歳代の男性が、小屋の壁に白いチョークで、「原発さえなければ」と記して、首をつって亡くなりました。

 イタリアの国民は94%の人が「原発ノー」の結論を出しました。この結果が出たあと、街頭に出て体を踊らせて喜びにわく人々の姿がテレビに映されていました。

 イタリアのほとんど全国民の意志表示を「集団ヒステリー」とおとしめる石原伸晃という人間。その発言で自らをおとしめていることに思いがおよびません。人間性が下劣とおとしめられて仕方がありません。こうした人間の向こうに、多くの支持者がいる日本の現実。「原発にさようなら」はまだまだ道遠しです。