生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信447 ・オランダ国民はアフガンからの撤退を選択?

2010-02-21 07:30:13 | 日記
お早うございます。明日は平成22年2月22日で、スワン(白鳥、吸わん)の姿をした2並びの日だから、サラダ記念日ならぬ「禁煙の日」だそうです。
生き生き箕面通信447(100221)をお届けします。

・オランダ国民はアフガンからの撤退を選択?
 本日の朝刊各紙はブリュッセルからの特派員電で一斉に、「オランダ連立政権崩壊 アフガン駐留巡り対立」と伝えています。

 オバマ大統領のアフガン増派の戦略を受け、オランダのバルケネンデ首相は今年8月で期限が切れるオランダ派遣部隊の駐留延期をはかろうとしたのですが、連立3党のうち駐留延期に反対の労働党が連立から離脱、政権崩壊となりました。近く総選挙が行われる公算です。

 オランダの駐留規模は、読売は約2000人(朝日1900人、日経200人)で、北大西洋条約機構(NATO)主体の国際治安支援部隊(ISAF)に派遣。しかし、兵士21人が死亡したことなどから、国民の間に反発が高まっていました。

 アメリカが主導するテロ対策としてのアフガン攻撃は、全く出口の見えないドロ沼状態です。かつてベトナムで陥っていたのと同じ状態なのです。アメリカはベトナムからはすごすごと敗退せざるを得ませんでした。アフガンでも同じ道をたどるのでしょう。そこに住む住民からの支持がないまま、他国人であるアメリカが勝手に他人の国土で戦闘を繰り返すのは、どだい無理な話です。

 アメリカは、ベトナムからの教訓は何も学ばなかったようです。というより、いつも戦争をしていなければ経済が持たない「産軍複合体」の本質が無理な戦争に駆り立てているようです。ノーベル平和賞のオバマさんでも、それに抗することはできないのです。オバマさんも、所詮はアメリカの世界戦略を演出する「奥の院」の操り人形なのですから。

 日本がどう対応すべきか、考えどころです。沖縄の基地からは、アメリカ海兵隊の兵士がどんどん送られ、どんどん死傷者が出ています。テロ対策と称して武力で押さえつけようとしてもムリという結論は出ているのではないでしょうか。結局、遠回りのように見えても、民生の安定、国民の生活の向上を実現する努力が最も大事なのではないか。ペシャワール会の中村哲さんは、身をもって示しています。

 オランダが、かなりの経費をつぎ込んで兵士を派遣していたのであれば、そのカネを民生安定に回すようにする、そうした選択へ向かうことを期待します。オランダの動きは、NATO加盟国にも影響を及ぼし、いずれはアメリカ自身の政策全体にも波及することを期待します。

 そうした世界が広がるように努力することが日本の役割であり、沖縄に新しい基地を造ることではないはずだと思うのですが、どうでしょう。