生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信443 ・「罪なき罪」をつくる検察の大罪

2010-02-17 06:20:45 | 日記
お早うございます。普天間の移設先提示は先送りです。
生き生き箕面通信443(100217)をお届けします。

・「罪なき罪」をつくる検察の大罪
 わたしたちは「検察」という存在の真実に近い姿を知る努力が欠かせないという思いを強くしています。私たちの社会が「検察の暴走」によって、著しくゆがめられつつあると危機感を持たざるをえないのです。

 「週刊朝日」の今週号(2月26日号)で、検察大物OBの二人が対談していました。その
タイトルが上記の「『罪なき罪』をつくる検察の大罪」です。検察大物OBに一人は、検察の
「裏ガネ告発口封じ事件」で逮捕され、先月まで刑に服させられた元大阪高検公安部長の三井環さん。もう一人は、「朝鮮総連本部売却事件」で逮捕され、有罪判決を受け、現在控訴中の元広島高検検事長、緒方重威さん。

 以前(箕面通信435)にも書きましたが、三井さんが裏金を内部告発しようとして逮捕された事件は、肝心の「検察の裏ガネ」の実態がその後も一向に明らかにされていません。小泉政権下で森山真弓法相(当時)が「真実にフタ」をしたままです。

 新聞各社は、「おそらく裏ガネがあり、今も調査活動費の名目で税金の無駄遣いが行われているだろう」とは見ているのです。しかし、得意の調査報道は機能させようとしません。検察からにらまれると、新聞社にもある「すねの傷」を暴かれかねないと、しり込みなのです。結果として、真実から目を覆う「検報癒着」、検察と報道の癒着体質が完成し、延々と続くわけです。

 緒方さんの事件も、「なんやけったいな」と評するほかない訳の分からない事件です。どうやら、当時の安倍首相の激怒を忖度して、検察が身内を切ったようです。北朝鮮に対して制裁をかけていた安倍政権の時期に朝鮮総連にプラスになるようなことは”国賊”ということのようです。これは、今後の公判の中でいずれ明らかにされるでしょう。

 ただ、今から予想できるのは、最終的には無罪になるのではないかという見通しです。もっとも、最近に限ったことではありませんが、裁判官が検察の下請け化しており、検察のいいなりになることがあまりにも目立つことです。その意味でも「検察の大罪」はもはや看過できないところまできています。

 国会では、小沢問題で自民党が「現職の国会議員を含め三人も逮捕されているのだから、政治的、道義的責任は重い」と追求し、新聞各社もおおむねその線にそった論調です。しかし、それは検察が無理にでっち上げた”事件”だったら、どうなるのでしょう。その可能性は大きくなっているのですが、まだ新聞各社は、検察の尻馬にのった論調を展開しています。検察も「大罪」を犯していますが、新聞の「大罪」も認識されるべきと考えています。