生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信453 ・「ソマリアに援助を」―歌手ジャーナリストの訴え

2010-02-27 07:15:23 | 日記
お早うございます。万博記念公園の梅が七部咲きだそうです。
生き生き箕面通信453(100227)をお届けします。

・「ソマリアに援助を」―歌手ジャーナリストの訴え
 アグネス・チャンがNHKのオピニオン番組「視点・論点」(教育テレビ)で、「ソマリアの子どもたちは国際社会からも見放され、5人に1人が5歳までに死んでいます。皆さんの援助を」と呼びかけていました。

 ”海賊国家”として困った存在とされるソマリアは、いくつかの部族対立がときほぐせなくなりました。そもそもは隣国エチオピアとの紛争から国内が混乱したのですが、これが30年も続き、いまでは「誰が誰と戦っているのか分からない」という無政府状態。一時アメリカ主体のPKOが収拾に当たりましたが、逆に多くの犠牲者を出して撤退。「手のつけようがない」と見放されました。
 
 ソマリアにはいま、日本人は一人もいません。外務省の情報では危険度が「最高レベル」で、大使館も領事館もないところです。もちろん、日本人ジャーナリストは危険で近寄りません。

 そんなところへ、日本ユニセフ協会大使の肩書きを持つアグネス・チャンが今月15日から23日まで現地に飛び、難民キャンプなどを訪れ、生の声を聞き、取材しました。「2歳の子どもを抱きかかえたら軽かった。2か月ほどの赤ん坊の体重なのです。食べるものがありません。清潔な飲み水もない。子どもたちは学校にも通えません」と。ジャーナリストがやらなければならない「世界でいま起こっている事実を伝える」という義務、現場からの第1次情報を、かつてのアイドル歌手がやってのけています。

 アグネス・チャンは32年ぶりにコンサートを開くことにしました。東京・お堀端の日本武道館で3月16日に開催の計画。会場では、自分が撮ってきた映像も流すそうです。あの独特のソプラノ歌手もいまや54歳。高い声は出ないでしょうが、体を張って、ソマリア支援、世界平和実現への努力をしています。