いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

ぶどうの木再生日記;第56週目

2014年04月12日 08時43分52秒 | 草花野菜

 ■ 今週の春

■今週の看猫

▼ 今週の 愚 民 党

 
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           関連愚記事
厚化粧で    泣いて       笑う きみに    エナジーを燃やすだけなんです [copy right]

▼今週の 路 線 堅 持

 (鶺鴒の眼事件において)これによって政宗のゆるされたのを聞いた井伊直政が、家康に向かって、疑信歴然たる政宗をゆるした秀吉の不明をつげたところ、家康は、これを知らぬ秀吉ではないが、命に応じて上洛した勇気と自署の檄文を偽書として弁明した器量に免じたのだ、事前から心がけて花押を書く用意をもった政宗は実に大将の器ではないか、かえって直政をさとしたという(『会津四家合考』)。 --小林清治、『伊達政宗』


  ソース  

堅持する路線  : アホな大衆を、キャラ立ちした、「おねえちゃん」で芝居をうって、味方につけろ!

小保方博士の人気が沸騰している気配を、テレビを見ないが、ラジオは聞くおいらは感じる。価値相対主義もここに極まれりだ。「研究者もいろいろ!」と片付けている食税研究者のブロガーや、「アホな一般大衆向け」のラジオパーソナリティーもいて、びっくりしている。

でも、小泉改革と同じなんだよ。アホな大衆はそれまでのいきさつを全く理解できず、かわいそうなおねえちゃんに肩入れしているのだ。

もちろん、おいらはその涙の記者会見を見ないように一生懸命がんばっている。 なぜなら、典型的なアホな大衆の一滴であるおいらは、小保方博士の涙にしびれてしまうかもしれないからだ。


戦国俳優;パフォーマンスで激烈なる戦国時代を一生懸命やりました。

●今週の 長 生 き


強制連行の訴え受理、中国の裁判所 日本企業相手取り

岩波新書、山本市郎、『北京三十五年、上下』を読んだ。3月30日に足利の古本屋で買ったのだ(愚記事: 足利 昌平町 中西尚古堂)。一方、先月中国で日本企業が訴えられた。被害から70年を経てである。当事者は、若くとも85歳を超えているはずだ。岩波新書、『北京三十五年、上下』は偶然古本屋で見つけた。こんな本があったとは知らなかった。おいらは2006年12月11日に忽然と北京でも昭和20年(1945年)8月15日に玉音放送が流れたと気づいた(愚記事:北京の玉音放送)。例えば;

北京占領下の日本人というとイメージがわかない。 南京と事情が違うし。 北京占領下の日本人で有名人って、立花隆くらいか? 当時2-5歳! 日帝侵略子供である(爆)。 だから、アベ坊ちゃん@口先ウヨよりよっぽど日帝本流ではある。 立花の親御さんは北京で何していたんだ?

と書いている。その2006年に日帝占領下の北京事情を書いた本を探した。一冊小説が見つかった。でも、おもしろくなく冒頭で読むのをやめたのち、3・11の震災の混乱で、その小説の本は行くえ不明。そして、岩波新書、『北京三十五年、上下』に出会う。これがそのどんぴしゃの本だった。日帝占領下ばかりでなく、北京の玉音放送、国民党の入城、米軍の進駐、そして、八路軍の北京入城、中華人民共和国の建国宣言、右派批判運動、大躍進そして文化大革命と北京の35年の回顧手記なのだ。この新書の副題は―中国革命の中の日本人技師―である。その技師は1944年から1979年まで北京で暮らした。この本が1979年に書かれた。別にその後帰国したわけではないらしい。この本は中国共産党ばんざい!、中国革命で目の輝いた人民が解放され、旧来とは違う新中国バンザイ!というアカの人が書いたプロパガンダ風の本でははい。1910年生まれのその技師第二高等学校(仙台)→東北帝大工学部を経て、三菱鉱山に機械製作の技師(エンジニア)として勤める。そして、中国に行ったのだ。極右~アナーキストであるおいらはたまには殊勝にも政府の公式見解である村山談話の精神に則った言葉遣いを敢えてすると、山本市郎さんは「侵略と植民地支配」の尖兵であったのだ。おもしろい。この手記はめちゃくちゃおもしろい。日帝軍人、日帝文官ではない第三の「侵略と植民地支配」の尖兵である日帝民間技師(エンジニア)である。今のおいらの立場はこれに近い。もっとも現行日帝がよわっちくて残念である。この本、政治的なところ、イデオロギー的なところがなく、技術者として実際的に生きてきた北京の35年である。まゆつば的エピソードも多いが、そのとぼけ具合が憎めない。

この手記はめちゃくちゃおもしろいのはあるが、このニュースと関連する部分があった;

(1946年2月の)ある日、突然、私は、見知らぬ中国人の訪問を受けた。この人は山東省の人で、日本の中国侵略当時、青島(チンタオ)で働いていた。ちょうどそのとき、青島で日本へ送る中国人労働者の強制連行徴発がはじまって、それにつかまって日本へ拉致され、秋田県の花岡鉱山で、ひどい虐待を受けながら強制連行をさせられていた。
 日本の投降と同時に、その強制連行をとかれて、山東省へ帰る数人の仲間の人たちと一緒に塘沽(タンクー)まで返還されてきた。しかし塘沽へ上陸直後、国民党の政府は少しも面倒をみてくれないので、山東へ帰る旅費はもちろんないことのこと、塘沽でその日その日の生活にも事欠き困り果てているとき、帰国する日本人から「北京には、三菱鉱業の事務所があるから、そこへ行って相談してみなさい」といわれ、旅費を借りて、その人が代表になって北京に出てきた。そして方々をたずねたあげく、やっと私をさがし当てたのであった。
 事情をきくと、大変お気の毒ではあったが、何しろこっちも持ち銭などは少しもなく、毎月、国民党の月給で食っている有様であったので、よく事情を説明して、了解してもらって、ありあわせの少しばかりの衣類と一斗缶一杯のメリケン粉を寄贈して帰ってもらった。 
山本市郎、『北京三十五年、上』


中国人強制労働者、三菱に1億元の賠償請求

さて、先月強制連行で中国人から訴えられた三菱マテリアルはこの三菱鉱業や三菱セメント、三菱金属などがバブル期に合併してできた会社である。三菱マテリアルは三菱鉱業の継承組織となる。

1974年の企業爆破事件で日帝の中枢企業であった三菱は、三菱重工が爆破された。関連愚記事; 丸の内サディスティクス 。反日武装戦線の諸君は三菱鉱業の強制連行を知らなかったのかもしれない。

そして、三菱鉱業の継承組織たる三菱マテリアルは、今年1月、自爆した (google)。 18人が死傷した。

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