■人知れずはしたないことについ淫してしまうことは誰にでもあることだろう。でも、他人さまには言いたくないことだ。例えば、ため込んだへそくりを夜な夜な数えるとか。エゴサーチもそういうもののひとつに違いない。エゴサーチっておいらも知らない言葉だった。最近知った。自分の名前をネットで検索して、自分がどう世間さまで評判になっているか調べることらしい。もちろんこれはある程度有名人でないとできないであろう。
■さて、おいらのはしたないことと言えば、詮索好きなこと。ついつい検索に耽ってしまう。ただ、エゴサーチとなると只の人なので検索しても何も出てこない。でも、最近「業界」用の情報収集と体系化が爆発的に進展し、かつ無料でも簡単に毎日誰にでも検索できるようになった。2年くらい前に気付いた。
Google scholar
万が一知らない人のために;
まずGoogleの最表ページに行く。上のタブの もっと見る▼ をずるずると引きだす。
そして、カラムの最下段の もっと見る>> をクリックする。下記の「もっとGooglreのサービス」のページにたどり着く。
そして、Scholar 世界中の学術論文 (ページ左下)を検索 をクリック;
↓
↓
Google scholar のページにたどり着く。 巨人の肩の上に立つ ! (→ ここ)
ここで、誰でも「好きな」研究者の名前を入れて、検索。
例えば、大尊師のお名前を;
↓ 被引用数の多い論文から並んで出てくる。これでその研究者の論文業績が一目瞭然でわかるのだ。 (→ これ)
すごいぞ、御大。引用された数が1000近い論文が、ひとつふたつではなく、ばんばん並んでいる。
このGoogle scholarの優れた点は被引用数がすぐに、無料で、誰にでもわかることだ。
おうどん氏だって出てる:→ おうどん氏
●自分の論文数はそんなに増えるものでもないので、ちゃんと自分で自分の論文数はわかっているので、いちいちGoogle scholarを見るまでもないのだが、被引用数は、増える。
この増加を見るのが、おいらのはしたないことである。もっとも、毎日見てもそう増えない。数か月に一度、棚卸をしている。
そしてなによりおいらは前の業界から 足を洗ったので 追放されたので、その業界での論文はそもそも増えない。
(いきさつ→失業者になったのは2001年3月末でポスドクの任期が切れたからである。)
そんなおいらの今年のニュースは、いくつかの論文の被引用数が50を超えたことだ。
■ この「子」の50のお祝いに
おいらは、業界から 足を洗ったので、追放されたので、 この子たちは死んだも同然なのだ。でも被引用数は増える。
世界のどこかで研究者がおいらの論文を引用してくれているのだ。(参考愚記事;知らないロシア人)
10年前に足を洗った業界、追放された業界、すなわち「前世」で出した論文の中の3つの被引用数が、今年50を超えた。10年かけてだ。
全く違う業界であるdeath valley渡世で書いた論文の被引用数を比較のため載せる。これらの論文は被引用数の伸びがいい。
この前世と現世の業界は全く違く。特に引用している人達の属性が違う。この相違はまさに21世紀初頭の今の情勢を反映しているものである。この点は後日説明する(かもしれない)。
10年以上たった今となっても前世の論文が引用され続けている。 死んだ子供たちもがんばっているのだ!
でも、ネットでこんなのを見つけた↓;
引用され続くけている論文といのは「生きている」論文なのだ。
死んだ子供たちではないのだ。
前世の業界で「死んだ」のはおいらなのだ!