いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

家貧孝子出

2007年01月08日 20時20分22秒 | 日本事情
▼まくらとして人生相談2題;

夫の借金について
2006年 6月26日0時42分
うさぎさん

結婚8年目、2児の母です。39歳の夫はバツイチ。
付き合い始めた頃に離婚経験があることを知らされ、理由について尋ねましたが「性格の不一致・喧嘩別れ」とのこと。両親には反対されましたが、若さと夫の事を想う気持ちが強く、離婚の原因について深く追求せずに結婚しました。ところが2年前、消費者金融から80万、貯金から150万が使われていた事が発覚。問いただすと前回の離婚理由は消費者金融から800万の借金があったと。その借金は離婚後に義父が返済し、自分は一銭も返済しなかったそうです。
子供もいるのに再度同じ事をすれば離婚すると言い続けましたが、再び消費者金融から130万、貯金から130万使われていました。営業職の夫は離婚されるのが怖くて言い出せなかったの一点張り。子供想いの夫ですが、離婚をするか、子供のため(長女はかなりのお父さん子)我慢するか迷っています。
2年前の消費者金融の借金は、全て夫に返済させようとしたのが、更に借金を膨らませることになったのでしょうか?
発言小町 



結婚前提で付き合っている彼に多額の借金が・・・
2004年12月 7日17時38分
グリーン

遠距離でお付き合いしている40代の彼。
ふたりともバツイチで、会社勤めではない仕事に就いています。経済的には不安定ながらも、2人でイチから一緒にがんばって行こうと思っていました。
お互いの両親にも紹介し、来年には結婚という話が進んでいました。
が、先日、彼に一千万近い金額の借金があることが判明。
聞けば、前の仕事(前妻と一緒に経営)で作ってしまったものとのこと。現在も定期収入があるわけではないため、返済はかなり厳しい状況。
多額な借金のある生活は苦しくて悲しいものだと思い、やっていけるか不安なのが私の本音。
うちの両親は「きっぱり別れなさい」という意見です。みなさん、どう思いますか?
発言小町  


▼本題; 夕張の成人式 http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20070108/mng_____sya_____011.shtml
今日のラジオはどの局もこの話題を「消費」していた。

現在の日本は国・地方合わせて約1000兆円の借金があると言われている。日本国民を約1億人として、国民が主権者なのであるから当然債務は国民にあり、ひとり頭1000万円の借金があることにある。

日本国で20歳になったからとの理由で有権者=主権者とされ、いきなり1000万円の債務を将来いつかの時点で処理する責任を、建前上は、負うことになったのである。

現在の日本は国・地方合わせて約1000兆円の借金があるのに、夕張だけで破綻が顕在化しているのは、他の部分は制度として先送りしているだけである。

これまで、毎年・毎年、新成人が誕生してきたわけであるが、一度して、「君たちにはひとり頭1000万円の将来払うべき負担がある」と説明した成人(「旧」<新成人>)はいない。もちろん、現在の日本は国・地方合わせて約1000兆円の借金は、新成人がつくったものではなく、「旧」<新成人>が作ったものである。

新成人が恐怖しなければならないことは、ひとり頭の借金の膨大さだけではなく、日本社会がだらしなく借金を増やし続け、かつそのことを誰も後世に説明しようとしないことであり、さらには、そういう社会で君たちがだらしなく借金を続ける輩どもと暮らしていかねばならないことであり、ついでにいうと、だらしなく借金を増やし続けることは主権者たる国民の投票に基づく国会議員により遂行されていることである。

憎まれついでにいうと、日本国政府の最高責任者は議会の多数派の指導者である。つまりは、国民に正統に選出されている。その権威と正統性にはなんら問題ない! そういう制度での、国・地方合わせて約1000兆円の借金である。 「美しい国」を目指す! LDP

今年は、夕張の財政破綻で将来の日本全国に出来するであろう事象が少し垣間見えたわけである。

新成人のみなさん! ようこそ、ぬっぽんへ! きみたちは上記人生相談の相談者と違って別れる・逃げるという選択肢がないのである。

お祝いにマオさんの言葉を送ろう;

 世界は君たちのものだ、それは僕たちのものでもあるが、結局は君たちのものだ。

そして、なにより、1000兆円の借金こそ君たちのものである。

ぬっぽん、マンセー!


・家貧しくして孝子顕わる(いえまずしくてこうしあらわる)・出ず[=孝を顕わす] 家が貧乏だと、孝行な子の善行がはっきり人に知られるものだということ。逆境に陥ったとき、誠実な人間が表面に現れるものだ。 類:●六親和せずして孝慈有り 出典:「宝鑑」「家貧顕孝子、世乱識忠臣」 出典:明心宝鑑(めいしんほうかん) 箴言(しんげん)集。高麗時代。に編まれた儒学の箴言集。高麗の忠烈王の文臣・秋適(しゅうてき)編といわれる。19篇、のち5編増補。孔子を始めとする中国儒学の先人達の名言を集めたもの。