いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

インド レトルト

2007年01月30日 19時58分05秒 | インド・2・4・5回目




インドの衝撃 第2回 11億の消費パワー の中で、レトルト食品に言及していた。映像でみたレトルト。ネタ画像あり。上記。包装の画像と実物の落差はまあご愛嬌。

インドに行って、食料品屋、昨日上記ドキュメントで紹介されていたような大型ショッピングセンターではなくして、日本でいうと小さなスーパーで、このレトルトを見つけた。うれしくなって、おみやげにした。

日本に帰っていざたべてみるも、お口にあわず。

■昨日の番組で、BRIC's reportを書いたというゴールドマンサックスのインド人女性は美人でかわいくてびっくり。かわいい顔して すほんの手先。 グローバルすほんのthe indian petなのね。

彼女の言う「貧困層」を消費者に変えることこそ経済成長の源泉という発想は昨夜の番組放映前のおいらの記事にかいた。

▲米国がインドは世界最大の人口の民主主義国と認識、評価し、最近は核武装の容認と核・原子力技術の提供をしたことは、少なからずの日本人に素朴な疑問を持たせているようである。つまりは、日本人はカースト制が事実上残っていて貧富の差が激しい社会がなぜ「民主主義」なのか!?と。

この違和感はもっともであると思うが、インドと日本を比べて、米国のデモクラッツが一番違うと考えることは、クーデターあるいは軍事独裁政治の有無であるのではないかと、おいらは感じる。つまりは、米国の(建前の)デモクラッツはクーデターと軍事独裁を一番嫌う。(もっとも本音の米国はアジア・中南米の軍事独裁政権を米国の国益の観点から支持してきた。)


平等を民主主義の第一義と考えている(らしい)日本人と、自由と統治の正統性を第一義に考えている米国人との差ではないだろうか。

インドで独立後クーデターが起きたことはない。 

[ちなみに、インド「最後」の「クーデター」は日本人がセポイの乱という名で学習した、今インドでは「インド大反乱」と呼ぶ、ムガル皇帝を擁立せんとした、つまりは王政復古を目指そうとした事件で、この事件の失敗でインドは完全に英国に接収されることになる。ここで注目なのは、名目上の帝を擁立して政権を奪取、捏造せんとしたことが日本の明治幼帝擁立クーデター(明治維新、日帝の誕生)と同じことである。万事塞翁が馬である。19世紀末クーデターに成功した国が今では米国の属領、失敗したインドが核武装した独立国である。]



●インドの不思議、おいらから見た、は軍部の「覇気」の無さである。これは、チャンドラボースが建軍の父であったが、建国の父をガンディーに「奪われた」ことに原因があるとおいらは思う。

これは非常に皮肉なことで、ガンディーの非暴力建国主義が結局は現在のインド核武装を可能にしているのである。

日本は「いつ狂うかわからない」と米国の識者に公言されているが、インドはそうではないのだろう。だから、核武装が認められた。

この印象を支持する観察事実は米国がパキスタンの核武装に対しそれ以上協力しない。それは、パキスタンでは、軍人が政治に介入しすぎであるからだろう。