alternativeway

パリ、カフェ、子育て、サードプレイス、
新たな時代を感じるものなどに関して
徒然なるままに自分の想いを綴っています。

子育てのしにくさ

2010年09月27日 | 子育ての苦しさ


 日本って 子育てしやすい国なのだろうか
それは子供を産んでから の かなり長い間の
疑問なのだけど フランスにちょっと行ってみて
「フランスは日本よりよっぽど子育てしやすいんです!」と
雑誌でかなり騒がれていても 実際のところ
どうなのかなあと思わされることが多かった。


 例えばメトロの入り口は今でもかなり複雑で
ベビーカーですっと入ることなんてできないし
エスカレーターも上りはあっても下りはないし
エレベーターなんてほとんど見つけることもできなくて
じゃあどうやってメトロに乗るの?ときいてみる と
「ほとんど乗ることなんてないわよ バスなの!」と
返事がかえって驚いた。


 フランスは子供が産みやすいとはいうけれど
おそらくそれは 自分で3歳までみるのではなく
早いうちから誰かに子供を預けて働くママによいのだろう。
あそこでは ベビーシッターや乳母をやとったり
たまに集団保育にいれてみたりとか
何人かで交代で保育園みたいなのをしてみたりとか
そんなことをしているらしく 日本みたいに
小さいうちからものすごい人数のいる集団保育!では
ないらしい。それに3歳くらいまで専業主婦 というのも
ないみたい。(とはいえパリに住んでるフランス人に
聞いてみるとパリの保育園事情は本当にひどい
保育園なんて入れないよ!!とかなり言われる)





 さて 日本では? 以前読んだ資料によれば
まだまだ7割くらいの人は3歳まで自分で
育てているんだそうな!そしてその後は幼稚園。
ちょっと自分の時間もあるかな?と思いきや
幼稚園にかかるお金はかなり激しく 月4万円くらいする上
なんと入学金までいるらしい(初耳!しかも15万から
20万円だって じゃあ年間いくらかかるわけ!?)
それじゃあ2人目産めないよ、、、と
兄のお嫁さんと今日話してて
なんでこんなにお金がかかる国なんだろうと嘆いてた
(ちなみにフランスは3歳から幼稚園無料だそうです)


 それに加えて最近は虐待通報騒ぎもあって
じゃあどうやってしつければいいの?
ご飯中に席につかないと言い張るときは?
お菓子をもう1個よこせといってきかないときは?
お風呂に入らないといってきかないときは?
長靴はくっていってたのに外に出たとたん
靴にするって泣き出したときは?

 そんなとき どうしたらいいかって?
子育てをしてきたおばさんは言う。
「放っておいたらいいのよーー 泣かせてなさい!」
でもその泣き声があまりにうるさく何十分も続いたら?
世間は虐待さわぎになってて 義姉のマンションには
警察官まで来たという!そりゃ泣くよ!!


 「日本って子育てしにくいよねえ、、、」


 本当に そう思う。


 「じゃあどうしたらいいんですか?」と
手のかかる子を持った親はみんなに嘆く(特に男の子の親!)
だけどだれも答えてくれない あいまいな答えだけ で
一日中彼女は一人で悶々とする
「うるさい!!!」とも言いたくなるし
「もうやめて!」とも叫ぶだろう。
だって本当につらいんだもん
でも誰も助けてなんかくれないし
手を差し伸べてもくれないけれど
怪しい「通報」だけは存在してて
私は声を大にしていいたいけれど
絶対そんなの間違っている!!
もっと違う 子育てのしやすい社会があるはずで


 その1つ の 解決策は
一時保育をもっと増やすことだろう。
そのためには週5日の枠をもっと減らしたっていいと思う
だって心の底では子供ともっと離れたいから
仕事をしたい そう思ってる「待機児童」の親なんて
沢山いると思うから。その人たちが週に2日や3日でも
子供と離れて働くことや やりたいことができるだけで
よっぽど環境がかわるのに ところが一時保育ときたら
保育園どころの騒ぎじゃなくて 本当に枠がなくって
存在自体を知らない人も多いだろう。週3日 パートで
働くだけなんだったら 一時保育でもいけるのに
だったら一部屋 保育園の通常の枠をへらして
一時保育に変えてくれたら もっと虐待だって減るのだろうに
もっとゆったり しあわせに 子育てだってできるのだろうに
たくさんの焦りや不安とひきかえに
大切な一歳くらいの時を保育園に全て預けなくっても
何かを得ることはできるだろうにと思うけど


 それからもっと けやきみたいに
地域の人が 安価で行けて 交流できて
みんなほっとしてお話できる そんなカフェが
地区に1つくらいできたらいい。お茶代は
200円くらいしかしなくて 子連れと
65歳以上の人は 役所から何枚かつづりの
無料券が配られて 本当に気軽にいけて
受け入れられて ほっとできる場
地域でもっと 子供もお年寄りも
なかよくできて お互いに配慮しあえる
そんな場があるだけで 絶対に違うはずなのに。



 子育てはたしかに辛い。
子供は大人がしてほしくないことばっかりを喜んでする
泥水のなかで飛び跳ねたりとか
傘を折ろうとしてみたり
棒をもったら誰かをたたいてみたくなる し
スーパーではお肉のパックを押したくなるし
電車の中ではたまに叫びたくなってしまうし
机の上にものりたがる。


 なんでこんなに正反対?!と思うくらいに
ひどいことばっかりするけど
それも見方を変えてみて 一緒にやってみたりする
と 意外に楽しさのわけもわかって
なーんだ こっちがもっと広い心をもって
子供心も大事にしたら 物の見方も変わるのにと
学ぶことも沢山あったりもする。


 「保育園さえ増やせば全部解決します!」と
人は言うけど 私はそうは思わない。
保育園の騒音といったらすごいものだし
その隣にすむ人が それだけのものを全部
我慢して受け入れなければいけないことも
預ける側は頭のすみにもないわけで
「子供は社会が育てればいいのでは?」と思っても
保育園だけが社会じゃないし 親と子が関わる中で
社会を教える それも大事な姿だろう
だって保育園の子がいくら公園に溢れてたって
一般人は関われない。彼らはあまりに集団だから。





 何かが違う と 私は思っているけれど
どうしたらいいかと言えば 時間をかけて
考えるしかないわけで 私はそれを
フランスにいって もっと学びたいとも思う
日本で子育て かの地で子育て
飛び込んでみたら 違いが身体でわかるのだろう。
どちらの国にもいい点もあれば悪いとこもあるわけで
いつの日か フランスで子育てもしてみた上で
子育てに関する本を 自分の視点をちゃんと活かして
書ける日がきてほしい。
(ちなみにパリには子供専用のカフェがあるそうです。
上にあげた写真がそのカフェ ゾイド。
私のちょっとした夢はそこの常連になること
子供がいないと入れないのでまだ入店できてませんが)

 

フランスに行くなら

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