北大ボートblog

北大ボート部部員によるほぼ定期更新ブログ。

航跡

2021-01-21 09:58:52 | 日記
こんにちは、3年漕手の大平です。

以前にブログで書いた、しもやけとあかぎれはかなり軽減しました。
面倒だと思っていたハンドクリームを仕方なく塗り、水仕事の時は特にゴム手袋をするようにしたからだと思います。

指の曲げ伸ばしや、服の袖を通すのが楽になり、エルゴのハンドルを握ってもあかぎれが拡がっていく痛みに喘ぐこともなくなりました。
 
それも少しあってのことか、(いや、関係ないか)エルゴを漕ぐ時の態勢をつくりやすくなってきた気がします。密室の孤独エルゴは特に後半のメンタル面がきついと言っていましたが、年が明けてから少しだけ変わりました。というか変えてみました。

今までエルゴを漕ぐ時は大体、「あと〇メートル(あと〇分)、で終わりかぁ」、「それまでこのきついのが続くのかぁ」と思って漕ぐのが普通でしたが、最近意識するのは、「ここまでの〇メートル(〇分)、良い感じで俺、漕げてる、耐えてる」、「ここまでこれだけ頑張って漕げてるから是非ともこのまま行こう」、「ここまでの俺、すげぇー」といった感じです。

これから来るきつさだけを考えるのではなく、それまで漕いだ過程を肯定します。メニューの後半の苦しい状況の中で、無理にでもそれまでの自分を称えることで少しだけポジティブな部分が頭の中に生まれて、何とか最後までやることができる気がしています。

それまで漕いできた水面に残る波や泡のことを航跡といいますね。この言葉はボート部に入ってから知りました。ちなみに、これもついこの間知ったのですが、英語ではwakeというようです。目覚める、の意味しか知らなかったので何か意外でした。通夜、という意味もあるようです。多義語なんですね。

エルゴではこの航跡は想像でしか見えませんが、乗艇では見えます。乗艇では進行方向の逆を見て漕ぐので。

今まで漕いでる時に意識的に航跡を見つめることは全くありませんでしたが、乗艇シーズンになって、漕ぎ疲れた場面が来たときはもう少しこの航跡を味わって、もうひと踏ん張りやろうかなと思います。
 
もう入試の時期ですね。受験の時も、これから来る試験問題のことばかりを考えるよりも、今まで自分がやった物事を考えていた方が上手くいったことを思い出しました。
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