語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【南雲つぐみ】オノマトペで痛みを表現 ~早期診断の手がかり~

2017年08月04日 | 医療・保健・福祉・介護
 医師は患者に、痛みの部位や発症のきっかけ、日常生活への影響などを聞き出せても、痛みの出方や感じ方、つらさまでは、なかなかうまく聞き出せないと感じているらしい(「『痛み治療』に対する医師と患者の比較調査」、ファイザー株式会社)。
 「どんなふうに、どれぐらい痛いのか」は、正しい診断につなげるために不可欠な情報だが、診察での短時間のコミュニケーションでは伝わりにくいものだ。
 そこで、一つの表現方法として「オノマトペ」の活用がある。「ズキズキ」「ぎゅーっと」「ピリピリ」「シクシク」などの擬音や擬態語を用いて、感じたままを表現すればよいので患者にとっても言いやすい。医師にとっても、どこからくる痛みなのかを推測しやすく効果的だという。
 特に、頭痛や神経痛などの痛みは、症状が目に見えないし、エックス線やMRIなどの画像診断でも何も写らないことが多く、つらさが伝わりにくい。オノマトペで上手に表現することが、早めに適切な治療を受けることにつながっていくのではないか。

□南雲つぐみ(医学ライター)「オノマトペの利点 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年8月3日)を引用
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 【参考】
【本】時代による変化、方言など ~『オノマトペの謎 ピカチュウからモフモフまで』~


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