語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【心理】失敗への許容度が低下する社会

2014年05月02日 | 心理
 (1)堀有伸(精神科医)は、「日本的ナルシシズムの克服と自我の確立」(2014年2月17日付け朝日新聞)で、失敗が許容されなくなり、多様性を失いつつある現代社会について分析した。

 (2)他者に自分の利益を主張する「自我」とともに、他者にも自身の利益を主張する権利があることを認めて、個人同士が社会的な関係性を構築することが近代的な「民主主義」の前提だ。そのために、失敗を経験し、周囲から許される経験が必須であり、この経験を通じて他者に感謝することを学ぶ。しかるに、現代の日本社会は、失敗の経験への許容度が著しく低下しているのではないか。その結果、失敗が許容されるべき場で過度に厳しい非難が行われ、失敗に厳しい統制が行われるべき場でそれが許容されてしまう。【堀医師】

□記事「(THE HUFFINGTON POSTから)失敗への許容度、低下する社会」(朝日デジタル 2014年2月26日)
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