お寺のオバサンのひとりごと

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自力本願?

2011年02月20日 | 仏教
 住職が買ってきた雑誌「一個人」3月号は「保存版特集 仏陀の言葉」
 その後半に「仏陀の言葉を伝える現代の智者たち」で数名の方のお話が掲載されているのですが

 美輪明宏さんが

「南無阿弥陀仏」とは、「阿弥陀さま、いい子にしていますからどうぞ天国に連れて行ってください」という考え方で、
「南無阿弥陀仏」は、ヨチヨチ歩きの赤ちゃんのように全部他動的に全てを任せている状態
一方、「南無妙法蓮華経」とは、自分で小学校、中学校・・・大学院と進み卒業論文を書くような
自力本願の考え方。

「阿弥陀様に手を引かれて天国の門をくぐるのか、それとも自らの足で門の前まで行き、「開門!」と言って、扉を開けてもらって自分の足で歩いていくのか、後者こそ、まさに自力本願の教えです。

と書かれておられまして・・・

「南無阿弥陀仏」の教えをひどく誤解しておられる(ご存じない)のに、
「仏陀の言葉を伝える智者」として、堂々と紙面で論じておられるのに正直驚きました。

 
そもそも「自力本願」なんて言葉は、仏教に、ありませんから

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6 コメント

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ものすごい発信力 (通行人)
2011-02-22 15:47:30
浄土宗のご住職と お話ししますと、やはり、
それに近い発想で おっしゃる方があります。
他人にばかり頼って、自分で努力をしないのは
良くないと、子供のころから 教えられてきて
いますから。
入学試験、入社試験、資格試験。努力しなければと。
それが 世間の常識と認識した上で、本当の幸せとは、
平等の幸せとは お話ししないといけないようですね。
浄土真宗の常識は 世間の非常識であると。
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世間の常識を脱する (法専寺)
2011-02-23 14:59:49
通行人さん

コメントありがとうございます。
真宗で言う「他力本願」は
世間で言う自分は何も努力しない「他人に頼る」の意味ではありませんので・・・誤解が生じます。
努力
真宗の「他力本願の教え」を味わえば
人に勝つ(自己中心)ための努力でなく
皆ともに、恵まれたいのちを輝かせて生きるための努力に転じられるのではないか・・・と思います。
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さびしくも かなしいことですね (案山子)
2011-02-27 16:02:15
私も、美輪氏の記事に衝撃を受けました。

筆者の宗教なるものの有り態・・・
それを看過する出版社の見識・・・

この国の、宗教と文化の 状況と次元を見る思いです。
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仰るとおりです (法専寺)
2011-02-28 10:43:53
案山子さん

前半は、せっかく各宗派の先生方が執筆なさっておりますのに・・・
後半で、「何これ?」とガックリしました。

もし、読者の中で、その通りに受け取り「ふ~ん、そうなんだ~」と仏教を誤解される方があれば、恐ろしいことだと・・・
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Unknown (いまここ)
2012-08-22 20:56:35
あの記事を読んで、
筆者さんと同じ事を思いました。

何か過酷な試練にあっても負けずに克服した人生を送る事は素晴らしいとは思いますが、
それが新たな傲慢さを生む事もあるのかな、と感じた一件でした。
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凡夫の自覚 (法専寺)
2012-08-24 10:00:24
いまここ  さん

コメントありがとうございます。

試練を乗り越えたことが「新たな傲慢さを生む事もある」

本当に仰るとおりですね。
常に我が身を省みて、生きてゆきたいと存じます。
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