お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

ビハーラ九州地区研修会 その2

2014年02月24日 | 行事・案内
 「あそかビハーラクリニック」常住僧侶・H師のお話が印象的でした。

 ある(アンケート)の結果
 死に直面した時、宗教は心の支えになる と、思う人は 54.8%
なのに、
 死に直面した時、心の支えになるのは、家族、友、親戚、医師、看護師・・・であって
宗教家と答えた人は、わずか4.7%

 その少数の「宗教家」の中で「仏教僧侶」の割合は、皆無に等しいかもしれません。

 (医師へのアンケート)病院に僧侶 を、どう思うか
 「必要ない」、「価値観が違うからチームを組めない」
という意見がある中に
 「生と死に関わる宗教が医療に関わることに賛成」「医師と僧侶と価値観が違うからこそ必要」と答えてくださった医師もおられたようです。

  キリスト教系の病院は多数ある中、仏教系の病院は、本当~に、数少ない

 「あそかビハーラクリニック」は、浄土真宗本願寺派の緩和ケア病院ですが、当然のことながら、浄土真宗の門徒さんだけが入院されるわけではありません。
 いろいろな宗教の方や無宗教の方もおられるそうです。決して、浄土真宗の教義を押しつける布教をするわけではなく、患者さんの人生を尊重し、人生の量(命の長さ)ではなく、人生の質を支えるため、お一人おひとりに寄り添っておられるようです。
 僧侶は、自らの無力を自覚しつつ、患者さん、ご家族の悩みを共有なさっているそうです。

 午後のパネルディスカッションでの
「神父さん、牧師さんは、信徒さんのお見舞いに頻繁来られるけれど、僧侶はほとんど見舞いに来ない」という言葉にドキリとさせられました。

 仏教の僧侶が「葬儀用」、最近は「無用」と思われるのは、このあたりに原因がありそうです。

 遅ればせながら、ようやく「ビハーラ」活動として、老・病の苦しみ悲しみに具体的に関わり始めた宗門。

 もっともっと、ビハーラクリニックが全国に増えてゆくことを願っております。

 


コメント
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